[ テーマ: 病院 ]
2010年5月12日12:23:00
昨晩は猫伝染性腹膜炎(FIP)についての勉強会がありました。
当院でも年に数頭発症する非常につらい病気で、連休前にも1例感染が強く疑われる猫ちゃんがいました。
以前このブログでも書きましたが、FIPは猫コロナウイルスの感染によって起こる病気です。
最初に感染する猫腸コロナウイルスにはFIPの起病性は無いのですが、このウイルスが体内で分裂・増殖している間にまれに起病性のある猫伝染性腹膜炎ウイルスに変異してしまい、さらにそのウイルスに免疫力が負けてしまい発症した場合にFIPとなってしまいます。
現在確定診断する方法は無く治療法もないため、飼主様にとっても、獣医師にとっても非常につらい病気の一つです。
当院でも雑種猫よりもなぜか純血種の仔猫に多く発症するなぁと思っていたのですが、データ上でもその傾向があるらしく、繁殖過程や仔猫のときの環境に大きな原因があるようです。
昔に比べると純血種の猫ちゃんが増えていますが、そのマイナスの面があるのも確かで難しい問題ですね。
今日は予定していた手術が突然のキャンセル。
せっかくなので溜まっている事務仕事を片付けたいところですが、赤ちゃんと一緒に昼寝をしてしまうかも・・・
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