[ テーマ: 病気 ]
2024年1月15日16:51:56
飼育環境が整ってきているからでしょうか、
長生きしてくれるウサギが増えています。
おそらく自然界では短命で、
猫と同様妊娠・出産しやすい動物です。
そのせいかどうかは不明ですが、
5歳を超えたウサギの子宮には
異常が起こっているとも言われています。
経験的には、初期症状として
オシッコに血が混ざる症状が多いため、
避妊手術をしていないウサギの飼い主様には、
注意してくださいとお話ししています。
先日血尿を主訴に来院した8歳半のうさぎさん。
犬猫であればまず膀胱炎を疑いますが、
避妊手術をしていない雌うさぎの場合は、
手術を勧める場合が多いです。
今回も比較的高齢ですが、
元気食欲もあるため、
飼い主様としても
手術をして逆に体調が悪化するのが
心配だったと思いますが、
結果的には
子宮の一部が硬結・腫大していたので、
大出血する前に摘出して良かったと思います。
犬猫に比べると
画像診断での異常が分かりにくいため、
術前の診断が付きにくいのですが、
避妊手術をしていない高齢ウサギさんの
飼い主様は気をつけてあげてください。
1月27日(土): 午前休診
2月 4日(日): 院長不在とさせて頂きます。
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2023年12月15日18:48:42
12月とは思えない暖かい日もありますが、
寒くなると増える病気のとして、
雄猫のオシッコが出なくなる「尿路閉塞」
があります。
本当におしっこが出なくなると、
腎臓系の数値(BUNやCRE)が急激に上昇
します。
数日前に来院した猫ちゃんは、
CRE:11.7、BUN:228とかなり高い値に加え、
カリウム(K)の値が10.0以上でした。
このカリウムの数値はなかなか経験しない値です。
カリウムは安楽死目的で使用されることもあるもので、
これだけ高いと心停止のリクスもあり、
さすがに恐かったです。
ペニスの先端は真っ黒に変色して硬くなっていましたが、
何とか膀胱内へ尿道カテーテルを通すことが
出来てとりあえず一安心しました。
しかしなかなか麻酔から醒めてくれなかったり、
翌日になっても血液数値の改善が弱く心配でしたが、
3日目には一気に正常範囲に下がり、元気になり、
無事退院できました。
雄猫の「尿路閉塞」は突然起こるものですが、
その前に頻尿になりトイレの回数が増える場合が
多いと思います。
是非、毎日のオシッコの量を何となくチェックしてあげてください。
雄猫には一般的な固まる砂のトイレをお勧めします。
12月30日(土)午後~1月4日(木): 休診
診察補助スタッフを募集中です!
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2023年11月12日08:37:00
先日、靴下を食べたわんちゃんと
お化粧用のパフを食べたわんちゃんが
同じタイミングで受診。
それぞれ内視鏡と胃切開で
摘出しました。
異物摂取の相談は非常に多く、
色々なケースがあり、
何もしないことからどこまでの処置が必要か
なかなか難しいものです。
くれぐれも気をつけてあげてください。
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2022年6月29日18:45:00
男の子は陰嚢に精巣が2個あるのが
当たり前ですが、
たまに1個しか無かったり、
1つも無かったりすることがあります。
お母さんのお腹にいるときは、
精巣は赤ちゃんのお腹の中にあるのですが、
生まれるときに陰嚢の中に移動します。
お腹の中や鼠径部に残ってしまうことを
『陰睾』とか『停留睾丸』と言います。
犬に比べると猫では珍しいのですが、
先日同じ日に去勢手術を予定していた猫ちゃんが
2匹とも停留睾丸でした。
珍しいことがあるものです。
幸い2匹とも鼠径部に隠れている
小さな停留睾丸を無事摘出できました。
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2021年7月5日08:37:48
昨日の朝一番の患者さん。
体重3kgの小さいチワワ。
前日夜にすももの種を飲み込んでしまいました。
お預かりして、吐かせる処置を行った所、
無事に吐き出してくれました。
この大きさの種が小腸に流れると、
小型犬種では腸閉塞のリスクがあります。
腸閉塞を起こすと、
摘出手術が必要になります。
大型犬種だとトウモロコシの芯が危険な大きさです。
ちょうど桃も美味しい季節。
種の誤飲にも十分気をつけてあげてください!
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2020年12月25日08:51:00
メリークリスマス
お肉やケーキを動物たちに
与えていないでしょうか?
幸い昨晩はクリスマスとは
関係のないお電話1件だけでした・・
僕は疲れて爆睡していたので
気にならなかったのですが、
うちの外では夜中
猫の鳴き声がうるさかったそうです。
ネットなどでは
春に多いと書かれている猫の発情期ですが、
僕の経験では寒くなると急激に増加します。
と同時に、外猫の喧嘩も増え、
外傷の猫ちゃんも増加・・・。
毎年年明け~春先に掛けて、
『猫の鳴き声が酷いので、
避妊手術をすぐしてほしい』
という依頼が急増します。
発情中の子宮は硬く腫れていて、
手術は出来ますが、
通常よりやりにくくなります。
生後半年を迎え、
避妊手術を予定している
雌猫の飼い主様は、
発情を迎える前に
早めに手術のご予約をお願いします。
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2020年11月6日20:03:00
去勢手術後しばらくしてから体調を崩した猫ちゃん。
手術の影響・・・? 他の原因・・・?
と悩みましたが、
調べてみると異物摂取による腸閉塞が疑われたので、
急遽開腹手術を行いました。
小腸から摘出したのは、
飼い主様に確認してもらうと、
かじったマット片とのことでした。
摘出後はすぐに元気が出て、
お腹が空いて仕方が無いといった感じ・・・
いきなりたくさんは与えられないので、
入院していた2日間は可哀想でしたが、
本日無事に退院できました。
ジョイントマットによる腸閉塞は増えているようです。
足腰への負担を軽減する目的で
使用されることもあるかと思いますが、
囓る習慣のある場合はお気を付けください。
ちなみに我が家のダックス『りる』は、
なんでも囓りまくるのでマットは使用できません・・・
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2020年2月10日19:00:24
今日は異物摂取の処置と手術がありました。
1件目は、先週末から嘔吐で受診していた猫ちゃん。
異物摂取の可能性を考えながらも、
初診時の画像診断では腸閉塞の所見は無く、
内科治療で経過を見ていました。
昨日からは入院治療をしましたが、
改善を認めず、
小腸に異物所見を認めたため、
開腹手術をしました。
幸い小腸のダメージも大きくなく、
切開をして異物を摘出しました。
2件目はお菓子の包みを食べたトイ・プードル。
食べてしまったのと同じ包みを見せてもらうと、
ちょっと大きく、微妙な大きさ。
お預かりをして、吐かせる処置をすると、
無事に吐き出してくれました。
そろそろバレンタイン。
毎年必ず『チョコレートを食べたっ!!』
というわんちゃんの問い合わせがあります。
くれぐれも気をつけてあげてくださいね。
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2020年1月29日17:33:00
数日前、猫ちゃんがペットヒーターで火傷してしまった
ということで来院してくれた飼い主様に、
『猫は珍しいですね・・』
『うちのおじいちゃん猫も
ずっとヒーターの上で寝てますけど・・』
と偉そうに言っておきながら、
やってしまいました・・・
かかとの部分が舐めてただれてしまっています。
おそらくペットヒーターによる低温火傷だと思います。
ヒーターのカバーもすぐにぐちゃぐちゃにしてしまうので、
奥さんが新しくカバーを作ってくれました。
皆さんも注意してあげてください・・・。
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2019年5月17日10:11:00
一昨日の夜は診察終了後に
雄猫の尿路閉塞の処置がありました。
2年ぶりの再発で、飼い主様も早くに
気がついてくれていたので、
腎臓の数値も悪化しておらず、
尿道カテーテルも比較的簡単に
通すことが出来ました。
昨日は休診日でしたが、
朝イチでまた別の雄猫の尿道閉塞の処置。
閉塞をしてからしばらく時間が経っていたのか、
なかなかカテーテルが通らず苦労しましたが、
なんとか無事通すことが出来ました。
オシッコも真っ赤っかで、痛々しいです。
腎臓の数値もかなり悪化していて、
麻酔からの覚醒も時間がかかりましたが、
今朝には大分元気になって一安心です。
今回はどちらも多頭飼育の環境でした。
多頭飼育の場合はそれぞれの
おトイレの様子を確認することは
難しいかと思いますが、
特に雄猫は気をつけてあげてください。
話は変わりますが、
猫のオシッコが出ていないかも?という
時間外の電話は良くあります。
食欲の低下や嘔吐を伴う場合は、
急を要する状態ではあるのですが、
今回のような処置は人手や
その後のケアも必要となります。
その他の様々な症状で、
多くの時間外の電話を受けます。
時間外の対応については、
そのときの病院側の都合によって、
翌日まで様子を見てもらったり、
他の動物病院への受診を
お勧めさせていただくことも多くあります。
ご理解よろしくお願いします。