[ テーマ: 病気 ]
2025年5月14日18:43:00
若い猫ちゃんがウェットティッシュを食べてしまった
とのことで先週末に来院しました。
この子はもともと精巣が一つしか無かったので、
近いうちに去勢手術をする予定でした。
結局数日経っても
ウェットティッシュを吐き出してくれなかったので、
内視鏡検査と去勢手術を一緒に実施しました。
1度の麻酔でお腹を開けることなく
無事に済んで良かったです。
6月15日(日)・7月6日(日):
休診 とさせて頂きます。
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2024年5月29日08:43:00
あっという間に5月も終わり・・サボりすぎました
2日連続で、大小違うタイプのプードルの
違うタイプの異物摂取があったので紹介します。
日曜朝一の患者さんは、
靴下を飲み込んだ生後5ヶ月で
体重約20kgのスタンダードプードル。
長い靴下が小腸に詰まっていて、
朝から緊急手術となりました。
月曜最後の患者さんは、
キシリトールガム1粒を飲み込んだ
体重3kg弱のトイプードル。
体重1kg当たり0.1g以上のキシリトールを
摂取すると低血糖・肝障害のリスクがあります。
キシリトールガム1粒には
キシリトールが0.5g含まれるので、
5kg以下だと危険になります。
幸い近所の方ですぐに来院していただき、
吐かせることができ、
念のため翌朝までお預かりして様子を見ましたが、
体調の悪化も無く無事お返しできました。
異物摂取にはくれぐれもご注意ください!!
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2024年4月27日15:39:50
日によっては数件マダニに咬まれた
との診察があります。
僕にとっては当たり前すぎる「マダニ」ですが、
「マダニ」を見たことがないので分からない
という飼い主様もいらっしゃるので、
診察時にピンセットで除去したマダニを紹介。
マダニを見つけた場合、慌てて引っ張らずに、
そのまま受診してもらうことをお勧めします。
今年は例年以上に多いと感じますし、
おそらく今後もずっとこの傾向は続く気がします。
動物だけでは無く、飼い主様もお気を付けください。
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2024年1月15日16:51:56
飼育環境が整ってきているからでしょうか、
長生きしてくれるウサギが増えています。
おそらく自然界では短命で、
猫と同様妊娠・出産しやすい動物です。
そのせいかどうかは不明ですが、
5歳を超えたウサギの子宮には
異常が起こっているとも言われています。
経験的には、初期症状として
オシッコに血が混ざる症状が多いため、
避妊手術をしていないウサギの飼い主様には、
注意してくださいとお話ししています。
先日血尿を主訴に来院した8歳半のうさぎさん。
犬猫であればまず膀胱炎を疑いますが、
避妊手術をしていない雌うさぎの場合は、
手術を勧める場合が多いです。
今回も比較的高齢ですが、
元気食欲もあるため、
飼い主様としても
手術をして逆に体調が悪化するのが
心配だったと思いますが、
結果的には
子宮の一部が硬結・腫大していたので、
大出血する前に摘出して良かったと思います。
犬猫に比べると
画像診断での異常が分かりにくいため、
術前の診断が付きにくいのですが、
避妊手術をしていない高齢ウサギさんの
飼い主様は気をつけてあげてください。
1月27日(土): 午前休診
2月 4日(日): 院長不在とさせて頂きます。
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2023年12月15日18:48:42
12月とは思えない暖かい日もありますが、
寒くなると増える病気のとして、
雄猫のオシッコが出なくなる「尿路閉塞」
があります。
本当におしっこが出なくなると、
腎臓系の数値(BUNやCRE)が急激に上昇
します。
数日前に来院した猫ちゃんは、
CRE:11.7、BUN:228とかなり高い値に加え、
カリウム(K)の値が10.0以上でした。
このカリウムの数値はなかなか経験しない値です。
カリウムは安楽死目的で使用されることもあるもので、
これだけ高いと心停止のリクスもあり、
さすがに恐かったです。
ペニスの先端は真っ黒に変色して硬くなっていましたが、
何とか膀胱内へ尿道カテーテルを通すことが
出来てとりあえず一安心しました。
しかしなかなか麻酔から醒めてくれなかったり、
翌日になっても血液数値の改善が弱く心配でしたが、
3日目には一気に正常範囲に下がり、元気になり、
無事退院できました。
雄猫の「尿路閉塞」は突然起こるものですが、
その前に頻尿になりトイレの回数が増える場合が
多いと思います。
是非、毎日のオシッコの量を何となくチェックしてあげてください。
雄猫には一般的な固まる砂のトイレをお勧めします。
12月30日(土)午後~1月4日(木): 休診
診察補助スタッフを募集中です!
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2023年11月12日08:37:00
先日、靴下を食べたわんちゃんと
お化粧用のパフを食べたわんちゃんが
同じタイミングで受診。
それぞれ内視鏡と胃切開で
摘出しました。
異物摂取の相談は非常に多く、
色々なケースがあり、
何もしないことからどこまでの処置が必要か
なかなか難しいものです。
くれぐれも気をつけてあげてください。
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2022年6月29日18:45:00
男の子は陰嚢に精巣が2個あるのが
当たり前ですが、
たまに1個しか無かったり、
1つも無かったりすることがあります。
お母さんのお腹にいるときは、
精巣は赤ちゃんのお腹の中にあるのですが、
生まれるときに陰嚢の中に移動します。
お腹の中や鼠径部に残ってしまうことを
『陰睾』とか『停留睾丸』と言います。
犬に比べると猫では珍しいのですが、
先日同じ日に去勢手術を予定していた猫ちゃんが
2匹とも停留睾丸でした。
珍しいことがあるものです。
幸い2匹とも鼠径部に隠れている
小さな停留睾丸を無事摘出できました。
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2021年7月5日08:37:48
昨日の朝一番の患者さん。
体重3kgの小さいチワワ。
前日夜にすももの種を飲み込んでしまいました。
お預かりして、吐かせる処置を行った所、
無事に吐き出してくれました。
この大きさの種が小腸に流れると、
小型犬種では腸閉塞のリスクがあります。
腸閉塞を起こすと、
摘出手術が必要になります。
大型犬種だとトウモロコシの芯が危険な大きさです。
ちょうど桃も美味しい季節。
種の誤飲にも十分気をつけてあげてください!
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2020年12月25日08:51:00
メリークリスマス
お肉やケーキを動物たちに
与えていないでしょうか?
幸い昨晩はクリスマスとは
関係のないお電話1件だけでした・・
僕は疲れて爆睡していたので
気にならなかったのですが、
うちの外では夜中
猫の鳴き声がうるさかったそうです。
ネットなどでは
春に多いと書かれている猫の発情期ですが、
僕の経験では寒くなると急激に増加します。
と同時に、外猫の喧嘩も増え、
外傷の猫ちゃんも増加・・・。
毎年年明け~春先に掛けて、
『猫の鳴き声が酷いので、
避妊手術をすぐしてほしい』
という依頼が急増します。
発情中の子宮は硬く腫れていて、
手術は出来ますが、
通常よりやりにくくなります。
生後半年を迎え、
避妊手術を予定している
雌猫の飼い主様は、
発情を迎える前に
早めに手術のご予約をお願いします。
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2020年11月6日20:03:00
去勢手術後しばらくしてから体調を崩した猫ちゃん。
手術の影響・・・? 他の原因・・・?
と悩みましたが、
調べてみると異物摂取による腸閉塞が疑われたので、
急遽開腹手術を行いました。
小腸から摘出したのは、
飼い主様に確認してもらうと、
かじったマット片とのことでした。
摘出後はすぐに元気が出て、
お腹が空いて仕方が無いといった感じ・・・
いきなりたくさんは与えられないので、
入院していた2日間は可哀想でしたが、
本日無事に退院できました。
ジョイントマットによる腸閉塞は増えているようです。
足腰への負担を軽減する目的で
使用されることもあるかと思いますが、
囓る習慣のある場合はお気を付けください。
ちなみに我が家のダックス『りる』は、
なんでも囓りまくるのでマットは使用できません・・・