[ テーマ: 病気 ]
2011年9月18日20:57:58
今朝は早朝6時から病院猫のねむ君から採血し、入院の猫に輸血。
この猫はヘモプラズマ症という感染症により重度の貧血を起こしていました。
この病原体が赤血球に寄生すると、赤血球が破壊され溶血が起こります。
来院時のPCV(血液の濃度)が5%・・・超貧血です・・・それなりに歩くこともできていることに驚きでした。
輸血により元気を取り戻し、自分でフードも食べてくれるようになったのでとりあえず一安心ですが、実はこの猫ちゃんは再発症例です。
(犬のバベシア症と同じで一度感染すると完全に除去することができないとされています。)
以前にも同じ症状で来院され、その時は輸血直前に心肺停止寸前の非常に危険な状態に陥いったものの、なんとか奇跡的に回復してくれました。
ただ残念ながら元気になると来院も途絶えてしまい、投薬も中途半端な状態で終わってしまっていたところの再発・・・説明の仕方が不十分なのが原因なのでしょうか?どうしても動物の場合は病気の重さをご理解していただくことが難しいと感じることが多々あります。
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