[ テーマ: 病気 ]
2011年11月2日19:05:00
溶血性貧血とは、血管内で赤血球が破壊されてしまうことにより生じる貧血です。
飼い主様が貧血に気づいてあげることは非常に難しく、おしっこの色が濃くなることと、元気食欲が徐々になくなってくることが一般的な症状です。
先日の日曜日は溶血性貧血の犬が2件。
1件は自己免疫性溶血性貧血(IMHA)で、もう1件はバベシア症によるものでした。
しかし、この時期、この地域で犬の溶血性貧血で一番多い原因はダニから感染するバベシア症ですので、IMHAの診断にはちょっと悩みましたし、バベシア症のワンちゃんはまだ若いT.プードル・・・どちらかというとバベシア症が多い犬種ではありません。
どちらももう少し悪化すれば輸血も検討しなければいけなかったのですが、幸いお薬が反応して改善傾向にあり、第一関門突破といったところです。
犬の溶血性貧血のそのほかの原因としては玉ねぎ中毒もあります。
吐いたり下痢もなく、なんとなく元気がなくなってきているときには、ぜひおしっこの色が濃くなっていないか?歯肉の色が真っ白になっていないか?チェックしてみてあげてください。
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