[ テーマ: 病院 ]
2012年2月17日19:17:06
高齢動物の麻酔が続きました。
一昨日は春に15歳になるシェルティ。
年齢だけでなく、クッシング症候群というホルモンの病気があり、2年前には胆嚢の手術も経験しています。
去年から鼻が腫れたり、鼻水が出たりしていたのですが、幸い鼻腔内腫瘍ではなく歯からの感染が強く疑われたため、抗生物質でごまかしごまかし維持していました。
しかし、いよいよ鼻血がひどくなったので麻酔をかけて処置をすることに・・・
犬歯は抜くとこんなに長いのです。
中を洗浄すると鼻の穴から膿が出てきます。
犬歯と同様に臼歯(奥歯)の感染もひどかったので抜歯・洗浄を行い歯肉を縫合しました。
先ほど連絡があり、元気も食欲もあり鼻血も止まったとのことで一安心。
今日は17歳の高齢猫。
小腸に大きな腫瘍がありました。
腸切除・吻合をおこないました。
正確な診断は病理組織検査の結果待ちですが、長期的な予後としてはかなり厳しい病気が疑われます。
飼い主様は先ほどの面会時に頑張って手術を乗り越えてくれて、本当に喜んでくれました。
後は術後合併症なくお返しできるかどうかです。
高齢動物の麻酔や手術はリスクはありますが、決して高齢だからできないわけではありません。
若くても麻酔がハイリスクの場合もありますし、飼い主様は元気だと思っていても実は調子が悪いことも多々あると思います。
高齢だけの理由であきらめず一度ご相談していただければ、当院で可能であれば当院で、より設備の整った病院での検査・治療が必要と判断した場合はご紹介させていただきます。
この記事へのコメント (2)
Lily 2012年2月17日 21:09:58
院長 2012年2月18日 07:46:30