[ テーマ: 病気 ]
2013年4月20日19:15:00
最近風疹が流行しているようで、
妊娠初期の妊婦さんが感染すると
胎児がウイルスに感染してしまう
先天性風疹症候群が問題となっています。
僕も接種していない世代なので調べてみると、
近くの小児科さんで接種可能とのことで、
近々年長の息子と一緒に注射を受けるかどうか検討中です。
昨日の四国新聞にも記事が載っていましたが、
良く似た問題がトキソプラズマという原虫でも起こります。
トキソプラズマはネコが終宿主でオーシストという卵のようなものを
排泄するため、妊娠された飼い主様から良く質問を受けます。
まず妊婦さんは産婦人科でトキソプラズマの抗体検査を受けます。
陽性の場合は、さらに詳しい検査で感染時期を推定します。
妊娠以前の場合は治療の必要はありませんが、
妊娠直前から妊娠中に感染した可能性がある場合は
治療を受けるようです。
陰性の場合(奥さんも第1子を妊娠した時の検査で陰性でした)は、
感染しないように気を付けなければいけません。
ここで猫を飼育していることが問題となります。
1か月以上飼育している猫が室内猫で
外に行かない子であればまず問題ありません。
というのは猫がオーシストを排泄するのは初感染のみで、
感染後3日から3週間程度とされています。
さらに排泄されたオーシストが感染源となるのに3日ほどかかるので、
毎日トイレを掃除していればまず問題ありません。
主な感染経路は生肉、生レバー、生ハムなどの食材や
ガーデニング、砂場などです。
とにかく猫の飼い主様が妊娠後の検査で抗体陰性であった場合、
・飼育している猫を外に出さない
・猫を保護したり、新たな猫の飼育はしばらく我慢する
・食品はちゃんと加熱する
・土や砂を触るときは手袋着用
など気を付ければ大丈夫です。
間違っても猫を手放すなどは考えないようにしてあげてください。
この記事へのコメント (0)