[ テーマ: 病院 ]
2015年4月14日20:23:18
歯周病がひどくなるM.ダックスは多く、
年間多くの処置をさせて頂きますが、
昨日処置をしたM.ダックスは、なんと19歳
今まで処置をした中で最高齢でした。
数日前に電話で相談があり、
実際に診察をさせて頂きました。
両側の頬には穴が開き膿が出ています。
犬歯もすでに1本無く、もの凄い口臭です。
頻繁にくしゃみをし、そのたびに膿混じりの鼻水を
飛ばします。
数年前からひどい状態で、かかりつけの先生からは
高齢のため処置はできないと言われていたそうです。
とりあえず血液検査をさせて頂くと、
すでに腎臓の数値が高くなっていました
こういうケースでは何を1番の目的とするかが
大切だと思います。
当然麻酔のリスク、処置に伴う骨折などのリスク、
処置後の腎障害のリスクなどいろいろ検討したうえで、
残された時間をより快適に過ごさせてあげたいという事を
1番の目的に置き、リスクを承諾していただき、
処置をさせて頂くことに決めました。
数日は点滴通院に通っていただき、昨日処置をしました。
歯の状態は今まで経験した中で一番ひどい状態でした。
麻酔中はずっと心拍数が遅い状態(除脈)。
とにかく下顎を骨折させてしまうことが一番怖かったのですが、
なんとか全ての歯を抜歯する事が出来ました。
本当は入院管理が良いと思いますが、
飼い主様と相談し、当日退院とし、点滴通院としました。
今日受診してくれた時に様子をうかがうと、
嬉しいことに、帰ってすぐにご飯を食べるほど
元気だったとのことです
まだまだくしゃみや鼻水はありますが、
徐々に改善してくれて、
飼い主様も喜んでくれることを願うのみです。
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