[ テーマ: マロン&めめ&リル ]
2015年5月23日19:58:00
今日のお昼、プー太郎とお別れしてきました。
1週間前から咳が気になっていました。
18日(月)に胸部Ⅹ線検査で左前胸部に異常を発見。
超音波検査でも軽度胸水および肺に異常を認めました。
細胞診では確定が難しかったため、
21日(木)に四国動物医療センターさんで胸部CT検査を実施。
肺の左前葉に腫瘤を認め、左肺全域が無気肺になっていました。
リスクが高いため、組織を採取しての検査を行う事は
出来ませんでしたが、
悪性腫瘍の可能性が高いとの判断で、
確定診断のためには開胸して肺葉切除が必要でした。
なるべく早く摘出してやりたいと思い、
22日(金)の夜に手術をしようと決めましたが、
当日お昼に手術予定だった膀胱切開が無くなったため、
急遽お昼に手術を行いました。
開胸すると病変部の肺と周囲組織の癒着があり、
人工呼吸をしつつ、できるだけ丁寧に手術を進めました。
変色した肺と周囲の組織をはがす際に、肺から空気が漏れ、
一気に酸素飽和度が低下。
心停止し、そのまま術中に亡くなってしまいました。
何とも情けない結果で、悔やんでも悔やみきれません。
プー太郎はもちろん、家族にもスタッフにも
申し訳ない気持ちでいっぱいです。
捨て犬として我が家にやって来て、たった1年7カ月でした。
最初はガリガリで、臭くて、ひどい状態でした。
どんどん体重が増え、毛並みも良くなり、
むにゅむにゅの感触が最高でした。
結局最後までおトイレも覚える事が出来ず、
朝に昼に夜に病院の周りを散歩させてました。
パグは抜け毛がひどく、
毎朝のブラッシングを嫌そうな顔をしながら我慢してました。
寝てるとき以外は食べ物の事しか頭に無いのか?
と思うくらいの食欲でした。
最後の日の朝も、夜手術予定だったので、
元気にご飯を食べました。
結局我が家では、フード以外の食べ物は
ほとんど食べさせてもらえませんでしたが、
下痢も一度もしませんでした。
あまりにあっという間でまだ気持ちの整理がつきませんが、
今日のお昼に家族で『さぬき動物霊園』さんに連れて行き、
お経をあげてもらい、火葬してもらいました。
僕が撮った最後の写真もこんな写真です。
お昼休憩時におやつのお皿を油断して机の端に置いておくと
ひっくり返してよく叱ってました。
我が家にやって来て良かったのかどうなのか・・・と考えますが、
かけがえのない時間をプレゼントしてくれたと思ってます。
ただ獣医師としてあまりにもつらい最期で情けないです。
この記事へのコメント (3)
哲まいパパママ 2015年5月24日 13:44:02
むっくママ 2015年5月24日 21:32:57
院長 2015年5月25日 08:10:20