[ テーマ: 病気 ]
2017年7月5日19:04:00
『鼠径ヘルニア』という言葉は、
子犬を飼い始めた時に股の部分の膨らみとして
気が付くことがほとんどで、
長期間にわたって経過観察をすることが多いと思います。
今回は今年の春の予防の時に
『かかりつけの動物病院で様子を見ていたら、大きくなってきた!』
と相談を受けた10歳のM.ダックス♀でした。
鶏卵大よりも大きく膨らんでいて、
正直、元気食欲があるのならそのままでもと思いましたが、
検査をすると腸がかなり出てしまっていました。
手術のリスクなどを説明して、
この度手術をさせていただきました。
膨らみの中には小腸の大部分と子宮などが出ていて、
幸いダメージを与えずに分離でき、
無事にお腹側から引き戻すことができました。
ただヘルニア輪と呼ぶ『穴』を
しっかり塞ぐことが大切なのですが、
周りの組織が脆弱なためなかなか大変で、
今後の再発が最も心配ですが、
とりあえず、卵巣と子宮も摘出し、
無事に手術を終え、お返しすることができました。
今日はこの手術をしている最中に、
のら猫ちゃん♀の手術が3件も飛び込みで入ってしまい、
手術で疲れた一日でした・・・。
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