[ テーマ: 病気 ]
2018年12月7日15:21:30
2つあるはずの精巣が
1つだけもしくは1つも確認できない場合、
『停留睾丸』とか『陰睾』などと言います。
犬は決して珍しくありませんが、
猫は犬よりもかなり少なく、
当院では年に数回だけ遭遇します。
犬の場合は、将来的に精巣腫瘍になる可能性が
正常の精巣に比べて10倍以上高くなると言われています。
また、若猫の精巣は犬よりも目立たないので、
手術当日に気付いたり、
暴れて触診がゆっくりできない猫の場合は、
最悪麻酔をかけてから気が付くこともあり、
ちょっと厄介です。
今日手術した猫ちゃんも、
以前去勢手術で来院してくれましたが、
停留睾丸だったので他の手術の都合もあって
延期してもらいました。
まずは麻酔をかけ鼠径部を中心に触診をしますが、
分厚い脂肪に覆われ、全く分かりません。
開腹をして精管をたどって捜しますが、
腹腔内には無かったので、
鼠径部の脂肪組織の中を丁寧に捜して、
無事発見・摘出できました
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