[ テーマ: 病院 ]
2019年5月14日16:41:24
当院で犬の去勢手術を実施する時期について、
大きく3つの時期に分かれます。
1つ目は、生後半年~1歳齢の若齢犬で、
多くの方がこの年齢で去勢手術を行います。
このケースの目的は、マーキング予防など
雄特有の行動面でのトラブル回避を目的とします。
2つ目は、6歳~10歳頃の中年齢犬です。
小型犬の多くは、この年齢になると、
歯石が付き、口臭が気になる頃です。
当院では、歯石除去と一緒に
去勢手術を行うケースが多くあります。
このケースの目的は、
前立腺疾患や会陰ヘルニア(脱腸)、
肛門周囲腺腫などの病気の予防です。
3つ目は、10歳以上になり、
すでに上記の病気を発症してしまい、
その治療の一つの手段として
去勢手術を行うケースです。
今週も腫瘍や会陰ヘルニアの治療
のための去勢手術が数件あります。
老犬の未去勢犬の飼い主様に
去勢手術をお勧めすると、
多くの飼い主様から、
『この年で手術は大丈夫なんですか?』
と質問されます。
確かに高齢であることは、
一つのリスク要因ではありますが、
必ずしも何歳だから手術が出来ない
と言うことはありませんので、
もし手術を検討してみようかなぁ
と思われる飼い主様は、一度ご相談ください。
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