[ テーマ: 本 ]
2008年9月21日07:52:35
数年前から色々なメディアで取り上げられていてご存知の方も多いと思いますが、お隣の徳島県の上勝町という過疎化が進む小さな町でのお話です。
主に日本料理でつまものとして使われる葉っぱをビジネスとして確立させ、地域活性に成功しています。
一番驚くのはこの著者である横石氏が、今でこそ事業が第三セクターとなり取締役となっていますが、長い間農協の職員としてこの事業に従事してきたことです。
ですから、収入などは他の経営者の方々のように決して高収入というわけでもなく、ただ地域の人々のために自腹で勉強し、成功させたことです。
中でも印象的な言葉は、人間にとって暇が続くことがいかに悪く作用するか、人は朝起きたときに『今日はあれをせないかん、これせないかん』と、することがないといけないという言葉でした。
昔の町では仕事がないので朝からお酒を飲んでいる男の人や、一日中人の噂話ばかりしている女の人が多くいたそうですが、今では徳島県でも最も高齢化率が高い町でありながら、医療費が最も低い町の1つになっているなどの効果も出てきているそうです。
僕はついつい朝起きて疲れているときや難しい手術があるとき、治療が上手くいかないときなど逃げ出したくなるものですが、やらなきゃいけないことがあることがいかに幸せなことか、感謝すべきことかを改めて感じました。
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