[ テーマ: 病気 ]
2009年3月6日22:41:40
今日は停留睾丸の手術がありました。
停留睾丸とは雄の精巣がお腹の中や股の皮下に残ったままの状態にあることです。
比較的小型犬種に多い気がします。
今日のダックスは片側の精巣がお腹の中に残っていましたので、手術で摘出しました。
停留睾丸の原因には遺伝が関与しているのでは?と考えられているため、子供をとることはお勧めできません。
また、正常な精巣(陰嚢内にある精巣)に比べて将来精巣腫瘍になる可能性が10倍以上高いとの報告があるため、当院では摘出手術をおススメしています。
この病気は飼い主様とペットショップさんとの間でトラブルになることも多いようです。
先日もうちで健康診断をして停留睾丸を指摘された飼い主様から連絡があったとペットショップさんから電話がありました。
病院としては事実を飼い主様にお伝えするしかできないのですが、実際犬が小さすぎて分かりにくいこともあります。
ただ専門的な知識や器具を使わなくてもある程度確認可能な問題:例えば不正咬合、出べそ(臍ヘルニア)、鼠径ヘルニアなどはきちんと確認してあげて欲しいものです。
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