[ テーマ: 病気 ]
2009年7月27日22:19:04
猫の糖尿病に多くみられる臨床徴候は多飲・多尿、体重減少ですが、なかには蹠行姿勢といって歩くときにかかとの部分まで地面につけるようになる場合があります。
この症状は糖尿病性神経障害によるもので、今入院してインスリンに対する反応をモニターしている猫の来院理由も後ろ足が少しふらつくことと、トイレ以外の所でも排尿をするというものでした。
猫の糖尿病は多くの場合1日2回のインスリンの注射と同時に高タンパク・低炭水化物の食事管理が重要となるため、飼い主様への負担も大きくなります。
しかし猫の糖尿病の中には食事療法の結果インスリンが必要なくなるケースもあるので、まずはあきらめずにがんばって管理していくことを飼い主様にお勧めしています。
ただ怒りんぼうの猫の場合は血糖値のモニターすら困難になるため、安全にインスリンを注射できないため治療も難しくなりますが、今入院している猫は性格も穏やかで糖尿病食もしっかり食べてくれるため経過も順調です。
中年以降の猫で元気食欲はあっても、昔に比べお水を良く飲むようになったり、痩せた気がする場合は糖尿病の他にも腎臓の病気や甲状腺の病気などの可能性もありますので、一度病院で健康診断を受けてみてください。
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