[ テーマ: 病気 ]
2009年7月29日22:04:00
少し怖い写真ですが、この老猫は突然右目が大きくなってきたということで来院。
顔を触られることをひどく嫌がります。
高齢の為、眼球やその周囲の腫瘍なども考慮し、まず麻酔をかけて検査です。
ほんとうはCT検査が最適な部位ですが、まずX線検査や眼球の超音波検査などで眼球自体には問題が無いことを確認。
口腔内を検査すると同側の最後臼歯が化膿していたので抜歯しました。
抜歯でドロドロっと膿が大量に出てくることを期待したのですが、それ程出てきませんし、眼球も引っ込みません。
諦めずに丁寧に洗浄していると眼球の奥の部分に到達し排膿できました。しかし、この時点では眼球は処置前と同じ状況。
麻酔前の血液検査でかなり腎臓の状態も悪いことが分かっていたのであまり無理をせず抗菌剤での治療にかけることにしました。
処置後4日目頃からようやく目が引っ込み始めて今朝はかわいい顔に戻りました。
眼球摘出にならずに済んで本当に良かったです。
動物の場合、歯からの感染によって鼻の辺りや眼の下の部分などに膿が溜まることは良くありますが、今回のように眼球の後ろに溜まってしまうことで眼球が突出してくるのは当院では2例目でした。(ちなみに1例目はダックスでした)
この記事へのコメント (3)
じゅんじゅん 2011年6月13日 06:11:08
院長 2011年6月13日 07:30:49
じゅんじゅん 2011年6月13日 18:31:46