[ テーマ: 病気 ]
2009年9月2日22:04:15
猫のお腹のX線写真です。
お腹の中に白く棒状に映っているのは全て糞塊です。
恐ろしいほどの便秘症です。
『巨大結腸症』という病気は猫に多く、骨盤骨折による骨盤狭窄が原因になる場合もありますが、この猫のように正確な原因が分からない場合もあります。
最初にこの猫のお腹を触ったときはゾッとしました。
あまりのひどさに手術による糞塊の摘出も考えましたが、何とか麻酔下である程度の便を出すことが出来ました。
『巨大結腸症』に根本的な治療法はありません。
内科療法として便をゆるくさせるお薬を使用したり、定期的に浣腸をして便がたまらないようにしてあげます。
外科治療としては、結腸の部分切除をすることで永久的に便を軟化させることで排便を促す方法や、骨盤の骨を切除し骨盤腔を拡張させて便が出やすくさせる方法があります。
猫は犬よりも便秘症になりやすいですし、トイレに関しては非常にこだわりが強い動物です。
常にトイレは衛生的に管理をすることに加え、多頭飼育の場合は頭数プラス1個のトイレを用意することも勧められています。
この記事へのコメント (3)
msc 2009年9月4日 18:11:30
院長 2009年9月5日 15:41:03
msc 2009年9月6日 09:35:16