[ テーマ: 病院 ]
2010年11月19日20:00:00
今日は断脚の手術がありました。
それ程多い手術ではありませんが、事故などによる治療困難が予想される外傷や手足に出来た悪性腫瘍で行うことがあります。
今回は前腕部にできた巨大な腫瘍。
細胞診でもかなりの悪性所見を認めたため、飼主様には早い段階で断脚を検討して頂いていました。
まずは化学療法や放射線治療の可能性を検討する為、組織の一部を採取して病理組織検査を行います。
結果は『組織球性肉腫』。
根治は難しいのですが、腫瘍がかなり巨大化し皮膚の状態も悪化していた為、飼主様は断脚という積極的な治療法を選択されました。
前足の場合は肩甲骨から剥がすイメージになります。
動物の手術の中でも術後かなりの痛みをともないますし、多くの飼主様は見た目の変化にショックを受けられますが、近日中に元気な姿に戻ってくれると思います。