[ テーマ: 病院 ]
2012年2月13日21:04:30
昨日暖かかった分、今日の雨はいっそう冷たく感じます。
そのせいか今日は重症の患者さんが多く入院管理が大変です。
今朝の初診の患者さんはお腹が大きな雑種犬。
以前の病院でフィラリアによる腹水と診断され、利尿剤の治療を続けていたのですが、いよいよ元気が無くなってきたので他に何かできないかと相談に来られました。
腹水を抜くかどうかは賛否両論ありますが、当院では元気食欲や呼吸状態など一般状態が悪化してくると積極的に抜くようにしています。
今日は5リットルもの腹水が抜けお腹周りがすっきり。
家に帰ってから大分元気になったと喜んでいただけました。
当院では利尿剤ではなく心臓のお薬を使って何とか残された時間をがんばって過ごしてもらうようにしています。
治療の説明中も飼い主様はフィラリアの予防をちゃんとしてあげなかった事をしきりに後悔されていました。
この地域ではまだまだ多いフィラリア症ですが、残念なことに、小型犬種の飼い主様の中には、年々フィラリア予防をおろそかにしてしまうケースが増えている気もします。