[ テーマ: 病院 ]
2012年3月7日08:03:04
昨日の手術は停留睾丸(腹腔内)の摘出でした。
手術を受けるワンちゃんはブルドッグ。
今ではフレンチは珍しくありませんが、フレンチの付かないブルドッグはまだまだ珍しい。
購入元からはブルドッグを去勢するのはもったいないという意見もあり、飼い主様も手術は迷われている様子でした。
色々な意見があると思いますが、停留睾丸があれば繁殖に使うべきではないですし、将来お腹の中で精巣腫瘍になる可能性が正常の精巣よりも10倍以上高くなるとの報告があり、当院では手術をおすすめしています。
とは言え、ブルドッグの麻酔は他の犬種よりも気を使います。
無事お腹の中に精巣を発見。
手術は問題なく終わりましたが、麻酔からの覚醒は非常に遅く、意識がかなりはっきりするまで目が離せませんでした。
闘犬として生み出されたブルドッグ。
子供の頃は『トム&ジェリー』の影響もあり凶暴犬のイメージを持っていましたが、僕が今まで見たブルドッグはどの子も非常に温厚です。
でもやっぱり関節の問題や呼吸の弱さもありみんなちょっとしんどそうに見えてちょっと辛くなります。
今回手術した子も健康管理をしっかりして、できるだけ病気をせずに過ごしてほしいものです。