[ テーマ: 病気 ]
2015年12月4日18:42:00
先日わざわざ遠方より来院してくれたウサギさん。
驚くほどお腹が膨れた状態。
でも、体はガリガリの状態。
飼い主様はいろいろと調べてくれていて、
『子宮水腫?』を疑ってくれていました。
お腹の超音波検査をすると、
飼い主様の予想通り子宮に液体が貯留していて、
食欲も低下していたことから、リスクを説明し、
すぐに手術をすることになりました。
手術前。
お腹がパンパンに大きくなりすぎて、
呼吸への影響が心配なほどでした。
今まで経験したことのないほど大きな子宮が
お腹の中から出てきました。
子宮は数か所破れそうになっているところもありましたが、
心配していた癒着などもなく、無事手術は終了。
術後はお腹が驚くほどぺったんこになりました。
摘出した子宮の重さを計ってさらにびっくり!
なんと1.5kg!!!
術前の体重が2.8kgだったので、
実際の体重よりも重い子宮になってしまっていました。
今日お電話で確認すると、元気になって
食欲も回復傾向にあるとのことで本当に良かったです。
ウサギの診察はなかなか病気の原因がわからないこともありますし、
子宮の異常も超音波検査で判別できないこともあります。
今回は分かりやすい病気で、幸い手術もしやすいものだったので、
本当にラッキーでしたが、もう少し早くに病院に連れてきてくれると
より良かったですね