[ テーマ: 病院 ]
2008年12月3日23:00:00
先日犬の腫瘍疾患5819例の疫学的分析の報告がありました。
日本国内でこれほど多い症例数に基づく報告は珍しく興味深いものでした。
腫瘍の発生頻度の高かった犬種は、ゴールデンレトリバー、シェルティ、マルチーズ、シーズーでした。
特に8歳以上で上記の犬種の飼主様は、定期的な健康診断をお勧めします。
次に注目すべきは雌犬にしか発生しない乳腺腫瘍の割合が、雄雌合わせた全腫瘍の25%、雌の全腫瘍の40%も占めることです。
乳腺腫瘍は2回目の発情までに避妊手術を行うことで、ほぼ100%予防可能であることが証明されています。
これほど発生率の高い腫瘍を予防できるというメリットは大きいので、将来出産予定の無い雌犬の飼主様に対して、当院では何度も避妊手術のお話をさせていただいています。
転院されてこられた飼主様の中にはこの事実をご存じない方も多くいらっしゃいます。
興味のある飼主様は是非一度ご相談ください。
避妊手術についてはホームページに詳しく載せていますので参考にしてください。