[ テーマ: 病院 ]
2009年9月7日21:52:31
いつも午前と午後の診察時間が始まる前にコーヒーを入れるのが日課です。
そのコーヒーはその日の忙しさのバロメーターにもなります。
忙しいと当然飲む暇がないため診察時間が終わってもたっぷり残っているのですが、今日は途中で空っぽに...
今日最後の患者さんは『バベシア症』。
1週間前に他院で検査を受け診断をされていたにもかかわらず、治療にともなうリスクが心配でほとんど無治療のまま時間だけが過ぎてしまっていました。
結果血液の濃度が半分の15%にまで減少。
治療経過によっては輸血が必要になるかもしれません。
この患者さんを通じて治療についての説明の難しさを改めて考えさせられました。
治療に大きなリスクがともなう場合は当然しっかりと説明すべきなのですが、あまりリスクを強調しすぎると飼主様が冷静に判断できなくなってしまいます。
しかもバベシア症を発症している場合は治療をしなければ貧血で亡くなります。
リスクはかなり低いけど治療費が高額になってしまう治療法もあります。
日頃僕は飼主様に納得していただける説明がきちんと出来ているのでしょうか...?