[ テーマ: 病気 ]
2012年12月3日21:15:00
嘔吐を主訴に来院したヨーキーです。
飼い主様によると多分お気に入りのお人形の磁石とのこと。
とりあえずお薬で吐かせてみますが、2回ほど吐かせても磁石は出てきません・・・困った。
先端がネット状に広がるバスケット鉗子を使って内視鏡による摘出ができれば理想なんですが、当院には無いので紹介をさせていただくか、当院で胃切開をするかを飼い主様に相談し、胃切開をすることに決定。
開腹し、胃を外から確認したところなんか変・・・磁石は触れるのですが、1個しかない。
お腹を確認していると、磁石が2個くっ付く感触が分かります。でも胃の中には1個・・・?
よくよく確認すると、
胃の中にあった磁石と結腸内に移動した磁石が胃壁と腸壁を挟んでくっ付いていて、その部分が今にも穿孔しそうになっていました。
もう少し遅れると腹膜炎になり危険な状態になっているところだっただけに、早急に開腹手術をして良かったですが、さすがにこのケースは初めての経験でした。
磁石ならではの怖さでした。