[ テーマ: 病院 ]
2014年7月2日21:18:32
月末から手術や重症の患者さんも多く、
ちょっとお疲れモードです
今日のお昼もかなり神経を使う手術があり、
午後の診察スタートでは
昨晩すももの種2個食べてしまったダックスが来院。
大きな梅干しの種や、すももの種、トウモロコシの芯は
ダックスで腸閉塞になってしまった経験もあります。
中には結局食べてなかったりするケースもあるので、
念のために腹部Ⅹ線検査。
(種は写る場合が多いです。)
分かりにくいですが、種らしい陰影が2個確認できます。
という事で、まずはいつも通り吐かせる処置を行います。
まず缶詰などをある程度食べさせてから、
注射すると気持ち悪くなって吐き気を起こすお薬を投与します。
6~7割はこの注射で吐いてくれるのですが、全然吐きません。
次に古典的な方法ですが、ほんのちょっとのお塩を喉の奥に入れ、
スタッフがお散歩へ連れて行きます。
正確な事は分かりませんが、走らせた方が吐く気がしています。
しばらくするとスタッフから『吐きましたぁ』との報告。
いつもながらにめちゃくちゃうれしい瞬間です。
放っておいてもお尻から排泄されるかもしれませんが、
最悪のケースは腸閉塞。
吐かなければ、内視鏡か、胃切開が必要です。
それに比べると、催吐処置だけで吐き出してくれたら、
動物も飼い主様も獣医師にとてもすごく嬉しい瞬間です。