[ テーマ: 日記 ]
2008年9月25日07:15:00
今日佐渡島でトキの試験放鳥が行われます。 くわしくはこちら
日本の空を27年ぶりにトキが飛びます。
トキという鳥のことを知ったのは中学生のころだったかと思います。
学名:ニッポニア・ニッポン (Nipponia nippon)にまず驚きました。
まさに日本の鳥というべき学名でありながら、当時日本のトキはすでに老齢のトキが保護されているだけだと聞き、すごく寂しい気持ちになりました。
ちょっとだけですが、いつか獣医師になってトキの保護活動に参加したいと思ったころもありました。
この試験放鳥に至るまで佐渡島では大変な苦労があったようです。
トキはドジョウやカエル、沢蟹などを食べる為、水田では農薬の使用料を減らしたり、 長年放置された水田を復活させたり、ビオトープを整備したりしてトキの餌場を増やし、自然復帰が成功するよう長年がんばってこられました。
しかし、心のどこかにそこまでして社会復帰させる意味があるのかという気持ちもあります。
意地悪く言えば、佐渡島と言う巨大な鳥かごを用意しているように感じます。
ただ、諦めてしまえば全てそこで終わりです。
21世紀の自然のあり方のひとつのモデルとして、日本各地とはいわなくても、自然の中でトキが元気に生息できる環境が少しでも日本に残せていけたら、日本の農業のあり方や自然に対する考え方が変わっていくかもしれませんね。