[ テーマ: 病院 ]
2010年2月8日21:10:00
今日のお昼は当院にしては時間のかかる手術が2件あったため、午後の診察が遅れてしまいご迷惑おかけしました。
検査で腸内異物が確認され開腹手術を行いました。
かなり腸の色が悪くなっています。
摘出した異物です。
タオルのようなものでした。
腸の一部が穿孔を起こしそうなほど痛んでいた為、腸切除を行いました。
今回のような異物のケースを『ヒモ状異物』と呼び、異物の中で最も危険なものです。
硬い固形の異物だとそれが詰った部分がダメージを受けますが、ヒモ状異物の場合は広範囲にダメージが及ぶ為、なかには大部分の腸を切除が必要になるケースもあり危険です。
腸切除は免れたとしても、何箇所も腸切開を行い、異物を切断しながら摘出しなければなりません。
一般的に異物がある場合は嘔吐がありますが、今回は下痢と食欲不振だけだったため異物を確認し手術を行うのに1日遅れてしまいました。
この季節は寒いだろうと犬小屋に敷物を敷いてあげている事が多いと思いますが、日頃からいろいろなものを食べてしまう習性のある子の場合は十分気をつけてあげてください。