[ テーマ: 病気 ]
2009年3月13日21:21:00
これは先日入院していた猫から出てきた寄生虫で『マンソン裂頭条虫』といいます。
長いものだと長さ1メートル以上にもなります。
猫の寄生虫はノミを食べることでうつる瓜実条虫が最も一般的で、お尻の周りやトイレなどに白ゴマのようなものとして見つかるケースが多いです。
他には回虫なども一般的ですが、これらの寄生虫は駆虫薬を飲ませることで簡単に駆虫可能です。
最近では滴下型の駆虫薬が便利で、大きな駆虫薬を飲ませなくても、ノミ予防薬と同じ要領で簡単に駆虫できるようになりました。
しかし写真のマンソン裂頭条虫を駆虫するには高用量のお薬が必要となる為、一般的には注射薬で駆虫します。
高用量の為、注射後少し体調が悪くなる猫もいます。
このマンソン裂頭条虫はカエルなどからうつりますので、外に出かけていく猫にときどき認められます。
よくおでかけをする猫で、きし麺のような虫が便に出ていたらすぐにご相談ください。
また定期的な糞便検査や駆虫薬の投与もおすすめしています。