[ テーマ: 病気 ]
2009年2月13日20:44:17
子宮蓄膿症は犬において最も一般的な生殖器疾患です。
度重なるホルモンの刺激により、子宮内膜の過形成が起こり、更に大腸菌などが感染することによって発生すると考えられています。
今日手術をした犬は、先月末に少しおりものが出た後から少しずつ調子が悪くなり、お水は良く飲むということで受診されました。
この症状を聞くと、どの獣医師も子宮蓄膿症を疑いすぐに超音波検査を行います。
今回の症例は一般状態もそれ程悪くなかったので、静脈内点滴後すぐに外科的に摘出しました。
6kgほどの体重に対して、重さ620gもの子宮でした。
夜には少しフードも食べるようになり、経過も良好でよかったです。
明日には退院可能ですが、飼主様の都合により週明けまでお預かりです。
子宮蓄膿症は発症したときの犬の状態や治療までの時間によっては手遅れになることもありますし、手術後エンドトキシンショックに陥ることもあります。
まれに内科治療を希望される飼主様もいらっしゃいますが、当院では全くお勧めしていません。
出産の予定が無い犬の飼主様は、是非避妊手術を考えてあげて欲しいものです。