[ テーマ: 病気 ]
2009年2月24日21:15:18
『前庭(ぜんてい)』という言葉は飼主様には馴染みがないと思いますが、耳の奥に位置し、眼や頭の位置を安定させたり、平衡感覚を維持する働きのある部分です。
この部分が障害をうけると頭が斜めに傾いたり(斜頚)、眼球が左右にゆれたり(眼振)します。
ひどい場合は突然動物が立ち上がれなくなって、回転し始めたり、何度も嘔吐するため、飼主様は非常に驚かれます。
犬は老犬に多く認められ、脳腫瘍などの中枢性のものでなければ特発性で、数日から1週間かけて徐々に改善することが多いです。
なかには耳が悪くなることで起こる場合もあります。
正確な病態は不明なことも多いのですが、CTやMRIなどの検査が普及することで、今後徐々に解明されていくと思います。
今週は老犬と若齢猫の患者さんでこの症状が見られました。
猫は犬に比べると少なく、比較的若い年齢で見られるようです。
嘔吐、斜頚を主訴に来院されましたが、良く見ると眼振も認められます。
斜頚はまだ少し残っていますが、幸い1日で眼振は治まり、吐き気もなくなりました。
老犬も2日目にはいつもの調子に戻って良かったです。
もしお家の動物がこのような症状になったときは、眼の動きに注意してください。
もし眼球が上下にゆれている場合は、脳疾患の可能性が高いので要注意です。
[ テーマ: 日記 ]
2009年2月24日15:38:38
今日はお昼の手術が突然キャンセル。
ということで、病院の棚の整理のために『無印良品』に行こうと前々から思っていたので、久しぶりに奥さんと二人でゆっくり『ゆめタウン』におでかけしました。
子供がいないだけで別世界です。
ランチはマクドナルドとミスタードーナッツ。
昔は良く食べていましたが、どちらもいつ以来になるのか分からないくらい久しぶりに食べました。たまに食べると美味しいですね。
ミスドではさんざん迷った結果いつものチョコファッション。小さい頃からこればっかりです。
手術のキャンセルのおかげで思わずゆっくりできたお昼でした。
[ テーマ: 日記 ]
2009年2月23日22:58:46
年に何回か読んだ本をブックオフさんに売りに行きます。
月に何度か届くアマゾンからの本がたまってくると、奥さんに嫌がられるので...
今回は40冊くらいで4000円弱になりました。
ちょっとしたお金になるのは嬉しいのですが、ちょっとだけ罪悪感も感じます。
というのも古本屋さんで本を買っても、本の著者にはお金が入りません。
CDやDVDも一緒ですが、自分の好きなアーティストの人にこれからも良いものを提供してもらいたいのであれば、ちゃんとその対価を支払うべきだと思います。
なので僕が最も嫌いなのは、不正ダウンロードや海賊版です。
音楽や公開前の映画などを不正にダウンロードしたり、海賊版を購入して得をした気分になっていてはやっぱり駄目ですよね。
最近は古本屋さんで本を買うことは無いのですが、本だけは置き場に困るので売却しています。
リサイクルと言ってしまえばすごく良いことのように聞こえるのですが、本当にそうなのかなぁと考えてしまいます。
[ テーマ: 日記 ]
2009年2月22日20:59:26
2月22日は猫の鳴き声にちなんで『猫の日』だそうです。
ペット保険会社のデータによる猫の名前ランキングが新聞に発表されていました。
オス部門:1位レオ、2位コタロウ、3位ソラ、4位コテツ、5位マロン・レオン
メス部門:1位モモ、2位サクラ、3位ヒメ、4位メイ、5位ミルク
皆さんどう思われましたか? 我が家の感想は『絶対無いわー』でした。
というのも品種ランキングで1位スコティッシュ、2位アメショーていうのが実際のデータと異なっていますよね。
実際は断然ミックス(多くは日本猫)が多いです。
猫は保護をして飼い始めるケースが犬に比べて多いです。保険に加入している猫が対象なので実際よりも純血種の割合が大きくなると思います。
実際はクロちゃん、シロちゃん、ミーちゃん、チビちゃんが多い気がしますが、どうでしょうか?
2月は1年の中でも猫の病気が多い気がします。
というのも、おしっこの病気や発情期に伴うケンカによる怪我、ウイルス感染による風邪の症状が増えるからです。
今日も耳の付け根の部分が膿んでしまって、大部分の皮膚が脱落した猫が来院されました。
猫のケンカによる傷の特徴として、一度表面的に治ったように見えて、しばらくしてから、ドロッと膿が出てきます。
この季節外に出かける猫(特にオス猫)はご注意ください。
[ テーマ: 日記 ]
2009年2月21日23:28:06
勤務獣医師の頃に担当していた猫の飼い主様、といっても当時まだ小学生の女の子だったのですが、将来の夢が獣医師ということで、開業してからもたまにかわいい年賀状やメールを送ってくれます。
彼女が先日無事志望校の高校に推薦枠で合格!
推薦で進学校に合格できるなんて本当に中学生活をがんばったんだと思います。
僕の中学時代とは大違いです。
獣医師という夢にとらわれず、これからの高校生活でいっぱい色々な経験をする中で、ゆっくり将来の目標を決めていってもらいたいものです。
もう1つ嬉しいこと。
うちの息子(1歳8ヶ月)はあまりおしゃべりが出来ません。
しゃべれる単語は『バァバ』『マー(ごはん))』『あんぱんまん』『おかぁたん』『でんしゃ』の5つだけ。
数ヶ月前から二人になった時にひそかに『お・と・う・さ・ん』となんども話しかけ特訓をしていた成果がようやく先日実り、『おとたん』とそれらしき言葉を喋ってくれました。
[ テーマ: 病院 ]
2009年2月20日21:36:18
今日は寒い一日でした。
2月のこのような天気にしては忙しい一日でした。
今日は『なんとなくおかしい』という症状の患者さんが多かったです。
飼主様のこの『なんとなくおかしい』という感覚は大切で、動物は本当にどこかおかしいはずなんです。
ただ、お家での様子を色々聞かせてもらったり、身体検査をしてもなかなか異常が分からないケースも多いです。病院では元気そうに見えてしまいます。
その状態に至るまでの過程、年齢、病院での様子などを考慮しての判断ですが、このような場合は1日様子を見てもらうことも多いです。とりあえずのお薬はなるべく出さないようにしています。
この対応に対しては、しっかり検査をして原因を追求すべきとか、もしものことがあったらどうするのかなどの意見もあると思いますが....この辺りの判断は、僕自身の経験や勘、飼主様の希望などによるところが大きいです。
もっと高いレベルで病気を見逃さず、より的確な判断が出来るよう1件1件の患者さんを出来るだけ丁寧に診察していくことが大切ですね。
[ テーマ: 日記 ]
2009年2月19日22:20:10
今日は午後から天気が崩れ、冷たい雨になりましたが、午前中ちょっとだけ日が差した時間に公園に出掛けました。
この公園には昔ながらのシーソーがあります。
僕・息子組と奥さん・娘組に分かれて乗るとかなり体重が均衡していて面白いです。
我が家以外誰もいない公園でギャーギャー騒ぎながらシーソーをしている風景は、たぶん通る人から見ると少し馬鹿みたいに見えたかもしれませんが、今僕の一番のお気に入りの遊具です。
うどんを食べて、図書館に寄った後帰宅すると、病院前の道路にトビがうずくまって危ない状況でした。
急いで革手袋を持って保護をしに行くと、通りがかりの女性がブランケットで包んで保護してくれていました。
内心『危ない!』と思ったのですが、幸いトビもおとなしく、女性も怪我をせずよかったです。
とは言え、保護してもどうしたものかと思っていると、ちょっとずつ元気になって、10分後には元気に飛んで行きました。
どこかにぶつかって脳しんとうでも起こしていたのでしょうか?
意外に思う人も多いかもしれませんが、香川県では希少種の鳥でなければどこも正式に保護してもらえません。仕方なく預かってもらうことはできても、恐らく十分な処置をしてもらうことは難しいです。ただ、野鳥などに対して人がどこまで介入すべきかは難しい問題です。
[ テーマ: 日記 ]
2009年2月18日20:31:10
今週の健康新聞に「ジェネリック医薬品」の特集がありました。
ジェネリック医薬品という言葉は、ここ数年で皆様にもかなり浸透してきているのではないでしょうか。
薬の開発には莫大な費用と時間がかかります。そのため、最初に開発した製薬会社に一定期間その薬を独占して製造販売する権利が与えられます。
その期間が過ぎると他の製薬会社も同じ有効成分の薬を製造でき、一般的にその価格は先発医薬品に比べるとかなり割安になります。
意外に思われるかもしれませんが、動物病院で使用している薬の多くは人用の薬です。以前に比べ動物用の薬も増えていますが、現在国内で入手できる動物用の薬だけでは多様化する動物の病気には対応できません。
そこで、すこしでも治療費を安くするために当院でもジェネリック医薬品を使用しています。
お薬をお渡しする際、当院では必ず種類と目的を説明するよう徹底しています。
説明が分かりにくかったり、長く服用している場合など何の薬か忘れてしまうこともあると思います。
少しでも疑問に思うことがあれば遠慮せず声をかけてください。
[ テーマ: 病院 ]
2009年2月17日23:17:00
去年の秋頃に販売になりながらも、メーカー欠品状態にあった猫エイズワクチン。
当院の猫ちゃん達には正直あまりニーズが無いのでは?と思っていたこともあり、飼主様にそれ程積極的にはお勧めしていませんでしたが、保護した猫が残念ながらエイズウイルス陽性だったため、前から居る猫に接種したいということで本日初めて接種しました。
2~3週間隔で計3回接種が必要です。
ワクチン接種やノミ予防など飼主様が予防に対する意識が高く、完全室内飼育が出来ている場合は接種する必要性は高くないと思います。
僕が接種したほうが良いケースとして考えているのは、屋外飼育の猫やたまに脱走したりけんかをする猫の場合、また今回のように多頭飼育の中にエイズウイルス陽性猫がいる場合です。
『うちの猫はたまに外に行くので心配だなぁ』とお考えの飼主様は是非一度ご相談ください。まずはウイルス検査をしましょう!
また、この時期はメス猫が最も発情を起こしやすく、それによってオス猫同士の喧嘩による怪我も増えます。
猫は交尾排卵の動物のため、一度の交配で確実に妊娠します。
先日もようやく捕獲できたということで予約なしでのメス猫の避妊手術がありましたが、すでに妊娠していました。
もう少し暖かくなると出産ラッシュを迎えますので外にお出かけする猫の飼主様はご注意ください。
[ テーマ: 病院 ]
2009年2月17日00:19:57
今夜はちょっとバタバタした夜でした。
仕事が終わってちょっと一息と思ってコーヒーを入れていると、犬が食事を食べてからお腹が張って苦しそうとの電話。
初診の患者さんで高齢にくわえ、糖尿病の持病もあるとのことで原因・対応の判断に苦労しました。
同時にまた初診の患者さんで夜になって突然猫の様子がおかしい、苦しそうとの電話。
前の患者さんを診察中だったのであまりゆっくりお話が聞けず、病院に来ていただきました。
その猫の原因は発情行動でした。
電話でおうちでの様子をゆっくり聞けていれば、わざわざ病院まで来ていただかなくてすんだかもしれません。申し訳なかったです。
うちにしては珍しく、時間外の同時診察の夜でした。