[ テーマ: 病院 ]
2008年8月27日15:00:00
昨晩今月発売された猫エイズウイルス(FIV)ワクチンの勉強会に出席しました。
FIV感染症は現在有効な治療法は無く、国内の猫の約10%が感染しているとのデータもあります。
問題点としては、初年度は2-3週間隔で計3回も接種しなければいけないこと、予防効果が70%しかないこと(ただし実験データの数値で自然界における感染についてはもっと高い予防効果が期待できるとのことです)などがあります。
しかし同居猫がエイズウイルスに感染している場合や、どうしても外の出てしまい喧嘩をしてしまう可能性がある場合などは、感染を予防する上で非常に強い武器になるのも確かです。
今回のワクチンは供給量が少なく欠品状態となっています。
安定的に供給されるのは年明けになるそうです。
ですから、現在まだ当院にはありませんが、興味のある方はいつでもお問い合わせください。
[ テーマ: 病院 ]
2008年8月24日07:30:00
昨日のお昼の手術中に大きな音がしたので、何事かとスタッフが外を見ると、病院前の交差点で交通事故が起こりました。
救急車も駆けつけて比較的大きな事故のようでした。
事故に合われた方が大したこと無ければよいですが...
お向かいの車屋さんの方々が迅速に対応してくれていたそうです。
(後日ブログで紹介したいと思いますが、本当に挨拶なども気持ちよくしてくれて、良い感じの方々ばかりです。)
病院の前の通りは非常に事故が多いです。
スピードが出ている車も多いですし、病院前はUターンをする車が非常に多いことも原因のひとつだと思います。
特に右折して、東バイパス方面に帰られる方は十分お気をつけください。
裏道を通って、アイス屋さんの横を通って帰っていただくと、モスバーガー前の交差点に出ることができて安全です。
僕も4年前にバイク事故で入院をした経験があります。
二度と事故を起こさないよう気をつけたいものです。
[ テーマ: 病院 ]
2008年8月18日08:39:48
昨日は嬉しいことがありました。
3年前に食べた毛布を手術で取り出した高齢のダルメシアンが無事退院しました。
手術前の状態もあまり良くなく、輸血をしながらの手術。
小腸を50cmも切除しましたが、何とか退院できるまで回復してくれました。
異物除去の手術は比較的良くある手術です。
しかし、今回の手術は僕の経験の中では一番大変な手術でした。
十二指腸が最初は胃と見間違えるほど拡張してしまっていて、さらに毛布の繊維が広範囲にわたって腸の粘膜に取り込まれるように癒着していました。
3年前に動物病院で治療を受けたのですが、その後元気になった為、毛布の有無について詳しい検査を行わなかったとのことでした。
僕の経験的に飼主さんが食べたかもしれないという場合、80%くらいの確率で食べているだろうと推測し、検査を勧めるようにしています。
しかし、動物の状態によっては大丈夫だろうと安心してしまうかもしれません。
自分も同じ失敗を起こす可能性が十分あるので勉強させてもらった症例でした。
異物摂取は良く起こります。石や金属などはX線検査などで容易に診断も可能ですし、内視鏡(当院にはまだありませんが...)や早期の手術で対応可能です。
しかし、毛糸などのひも状異物といわれるものは発見が難しい上、腸を広範囲にわたって損傷してしまう為、取り返しのつかない事態を引き起こす場合もあります。
異物摂取は動物が悪いのではなく、飼主様の不注意が引き起こすものです。
十分気をつけてください。
[ テーマ: 病院 ]
2008年8月17日08:02:08
今朝はなんとなく寝不足です。
昨晩は涼しかったにもかかわらずなかなか寝付けませんでした。
と言うのも、昨日の夜遅くに1週間後に帝王切開を予定していた患者さんが突然亡くなってしまいました。
飼主様が帰宅すると、ビニール袋に顔を入れた状態で倒れていたそうです。
連絡を受け、すぐに病院に連れてきていただいたのですが、到着したときには心肺停止状態で、助けてあげることができませんでした。
お腹を超音波で調べると、お腹の赤ちゃんたちの心臓も止まっていました。
なんともつらすぎる最期でした。
たくさんの動物達の最期に立ち合わせていただきますが、さすがに今回は僕自身もショックでした。飼主様にもなんと声を掛けてよいのか分かりませんでした。
ただただご冥福をお祈り申し上げます。
[ テーマ: 病院 ]
2008年8月6日08:34:00
先日しばらく入院していた16歳の高齢犬が自宅で亡くなりました。
以前から立つこともままならなかったのですが、胸に悪性の腫瘍がみつかり、胸の水を抜いたり、食餌も強制給餌していました。
お盆に娘さんが帰省するので何とかそれまではという飼主様の期待に応えるよう頑張ったのですが、とうとう食餌をうけつけなくなってしまいました。
ちょうどその日の夜遅くに、予定を早めて娘さんが帰省できると聞き、翌朝の退院を希望される飼主様を説得して、退院させてもらいました。
翌朝連絡すると、娘さんが自宅に到着するのを待つようにして、その1時間半後に息を引き取ったとのことでした。
動物の最期をどう迎えさせてあげるべきかいつも本当に悩みます。
最期まで治療をすべきか? 早くお家に返してあげるべきか? それとも安楽死を勧めるべきか?
今回は幸い飼主様にも納得していただける結果となり良かったです。
スタッフ一同、ジュンちゃんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
[ テーマ: 病院 ]
2008年8月4日15:21:48
[ テーマ: 病院 ]
2008年7月24日21:45:59
先日退院した小さな仔猫が再び調子が悪くなったとのことで連絡いただいたのですが、休診日で所用がありすぐに対応できず心配でした。
幸い信頼できる近隣の動物病院で適切な治療をしていただき、今は自宅で元気にしているとのことでホッとしました。
入院中は状態が悪く、駄目かとあきらめかけたときもあったのですが、何とか復活してくれた仔だったので、本当に良かったです。
高松の動物病院の先生方には勉強会などでご一緒させていただく先生も多く、難しい症例などは自分のところだけで抱え込まず、飼主さんにも正直に説明し、より適した治療を受けていただくよう心掛けています。
今回もすぐに治療経過などをご報告いただき本当に感謝です。
[ テーマ: 病院 ]
2008年7月22日23:30:51
今日から3日間、三木高校の1年の生徒さんが職場体験実習に来てくれています。
患者さんの中には驚かれた方もいらっしゃるかもしれませんが、二人ともがんばっていますので、よろしくお願いします。
この実習を通して、日頃イメージしにくい動物病院の仕事や挨拶、言葉使い、掃除の大切さなどいろいろなことを感じて、それぞれの将来に少しでも役立ってくれれば幸いです。