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2009年2月17日23:17:00
去年の秋頃に販売になりながらも、メーカー欠品状態にあった猫エイズワクチン。
当院の猫ちゃん達には正直あまりニーズが無いのでは?と思っていたこともあり、飼主様にそれ程積極的にはお勧めしていませんでしたが、保護した猫が残念ながらエイズウイルス陽性だったため、前から居る猫に接種したいということで本日初めて接種しました。
2~3週間隔で計3回接種が必要です。
ワクチン接種やノミ予防など飼主様が予防に対する意識が高く、完全室内飼育が出来ている場合は接種する必要性は高くないと思います。
僕が接種したほうが良いケースとして考えているのは、屋外飼育の猫やたまに脱走したりけんかをする猫の場合、また今回のように多頭飼育の中にエイズウイルス陽性猫がいる場合です。
『うちの猫はたまに外に行くので心配だなぁ』とお考えの飼主様は是非一度ご相談ください。まずはウイルス検査をしましょう!
また、この時期はメス猫が最も発情を起こしやすく、それによってオス猫同士の喧嘩による怪我も増えます。
猫は交尾排卵の動物のため、一度の交配で確実に妊娠します。
先日もようやく捕獲できたということで予約なしでのメス猫の避妊手術がありましたが、すでに妊娠していました。
もう少し暖かくなると出産ラッシュを迎えますので外にお出かけする猫の飼主様はご注意ください。
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2009年2月17日00:19:57
今夜はちょっとバタバタした夜でした。
仕事が終わってちょっと一息と思ってコーヒーを入れていると、犬が食事を食べてからお腹が張って苦しそうとの電話。
初診の患者さんで高齢にくわえ、糖尿病の持病もあるとのことで原因・対応の判断に苦労しました。
同時にまた初診の患者さんで夜になって突然猫の様子がおかしい、苦しそうとの電話。
前の患者さんを診察中だったのであまりゆっくりお話が聞けず、病院に来ていただきました。
その猫の原因は発情行動でした。
電話でおうちでの様子をゆっくり聞けていれば、わざわざ病院まで来ていただかなくてすんだかもしれません。申し訳なかったです。
うちにしては珍しく、時間外の同時診察の夜でした。
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2009年2月7日21:47:00
先日の木曜日の夕方。
休診日なのですが、入院管理などのために病院で仕事をしていると、犬が肢を痛がっているとの電話がありました。
当院では交通事故などによる重症の場合を除き、一晩様子を診てもらうようにしています。
理由としては
①室内での事故の場合のほとんどは緊急治療が必要ない場合が多いため。
②最悪折れていたとしてもしっかりとした固定をするのには麻酔などが必要なケースが多く、時間外対応では安全に処置を行うことが難しいため。
③安静にしておいてあげたほうが、動物にも負担が少ないと考えられる為。
などがあります。
ただ、飼主様にしてみると心配なので診てもらった方が安心と言う気持ちは良く分かります。
今回のケースは木曜日の夕方の時間だったので、近くの通常診察をしている動物病院に受診していただきました。
(X線検査が必要な場合も、現像機が動くまで30分近く必要です。)
翌日受診していただき大きな問題も無さそうで良かったのですが、なるべく時間外診察について理解して頂きたいと思い、HPに掲載している内容のものを小さい紙にまとめて、飼主様にお渡しするようにしました。
急いで作ったのであまり良い出来ではないのですが、ワクチン接種をした飼主様を中心に手渡しし、カウンターのラックにもご自由にお取り頂けるようにしていますので、一度見て下さい。
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2009年2月6日23:30:14
今パソコンを開いている自宅のテーブルの上には5つものリモコンがあります。
最近のリモコンは機能が複雑になる一方で、リモコンが無いと本体だけでは設定や操作することも難しくなっていて、便利なのか不便なのか分からなくなっています。
しかも我が家では子供たちに徐々に破壊され、電池のカバーがなかったり、ボタンが取れそうになったりしているものも多く、いつ壊れるのか心配です。
先日スタッフが病院のエアコンのリモコンを落として壊してしまいました。
当の本人はすごくショックの様子でしょんぼりしています。
『気にしなくてもいいよ』と言いつつ、リモコンって壊れたらどうするんだろうと思いながら、意味なく電池変えてみたりしても全然ダメ。
とりあえずメーカーに電話してみると、いつも通りの音声案内でちょっと憂鬱。でも、意外と早く対応してくれて、翌日にはNewリモコンが手に入りました。
ちょっと得意げにみんなに見せながら、よく見ると院長室のリモコンと同じリモコン。
院長室のエアコンは前に住んでいたアパートのものを取り付けていて、かなり古いものなので、まさかリモコンが一緒とは考えもしませんでした。
みんなの目が『あぁあ、もったいない』と言っていました。
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2009年2月2日23:27:00
当院は24時間態勢が完備できている動物病院ではありません。
ただ可能な限り時間外対応をさせていただいたりして、飼い主様の不安を少しでも解消できればと考えています。
入院している動物たちの管理についても同様で、深夜ずっと付きっきりで様子を見ていることは体力的にもかなり難しいです。
ただし、入院をしている動物の状態に合わせて、深夜早朝何度も病院に行き、治療を行うこともあります。
一番ショックなのは、朝に亡くなっているケースです。
日頃もし助けてあげられないのであれば、せめて最期は自宅で迎えさせてあげたいと思って診療をしているのですが、かなりリスクの高い夜の緊急手術の場合は、結果的に朝までに亡くなってしまうケースもあります。
獣医師としては正直やれることはやったので仕方ないという気持ちもあるのですが、飼い主様の心情とすれば、なぜ連絡くれなかったのか?ちゃんと管理してくれていたのか?という思いになるのも当然だと思います。
自分の勉強・技術・経験不足も当然のことながら、飼い主様への説明や対応など問題がなかったか十分反省しなければなりません。
ただ、結果的に飼い主様の信頼を裏切ってしまったということは、本当につらいことです。
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2009年1月21日21:24:31
今朝病院の前の道路を1匹の犬が長いリードを付けたまま歩いていました。
僕が見たときは、ウォーキングをしている方の後ろを歩いていたので、てっきりその方が飼主様だと思っていたのですが、また帰ってきてウロウロしていたので、事故に遭ったらいけないと思い、スタッフが保護しました。
急いで写真のような貼り紙を作成して、近くの動物病院やスーパーなどに掲示させていただこうと思っていたのですが、保健所に連絡すると、飼主様の問い合わせがあり、無事病院にお迎えに来てもらえました。
怪我も無く済んで本当に良かったです。
今回はすぐに飼主様が見つかってよかったのですが、なかなか見つからないケースも考えられます。その場合、いつまで預かっておくべきかが大きな問題になります。
動物を保護するということは、その時点で責任が発生します。
道路で動物を保護したけど、自宅では飼う事が出来ないし、警察や保健所には連れて行きたくないけどどうしたらよいか?という相談の電話をいただきます。
かわいそうだから放っては置けないという気持ちも分かりますが、とりあえず保護をするというのも無責任な行動のように思えます。
こういう場合は、数日病院でお預かりしている間に、本来の飼主様や、新しい飼主様を探してもらって、どうしても見つからなければ、保健所に相談するようお勧めしています。
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2009年1月19日21:26:30
待合室の本棚に新しい本を置きました。
『猫の教科書』です。
猫の飼主様に申し訳なかったのですが、気がつくと犬の本ばかりでしたので、猫の本を選んでみました。
恥ずかしながら、猫の種類について非常に知識が乏しく、最近珍しい種類の猫ちゃんの名前を聞いてもピンとこないことが多かったので、僕も勉強したいと思います。
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2009年1月14日23:41:21
今日はご近所に不幸ができ午前中奥さんが不在だったため、長くお待ち頂いた飼い主様もいらっしゃいました。申し訳ありませんでした。
お昼の時間も、手術と検査を終えた後に緊急手術が入るなど少しバタバタとした一日でした。
その中で検査入院した症例の診断が難しく、苦労しました。
大まかな異常は分かっても、正確な原因や適切な治療法がすぐに特定できないこともあります。
こういったケースでは、可能性の高いものから治療し、治療結果から今後の方針を決定することも可能ですが、時間的に猶予のない症例では、治療が上手くいかないと最悪の場合亡くなってしまいます。
この判断が難しいです。
当院ではより設備の整った病院への紹介も含めた選択肢を正直に提供することを心がけていますが、そもそもの原因は院長である僕自身の準備不足です。
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2009年1月10日23:07:31
受付に置かせてもらっているお正月用のお花です。
(正式な呼び方はなんというのでしょうか?)
毎年クリスマスが終わると、奥さんの叔母さんが作って持ってきてくれます。
年明けから少しずつ花が咲き始めました。
外のプランターに植えたビオラもちょっとずつ増えています。
外はここ数日とくに寒い日が続いていますが、花が咲くとやはり嬉しい気分になります。
残念ながら、娘が楽しみにしているチューリップはまだ1つ芽が出ただけです。
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2009年1月7日21:15:00
今日は避妊手術をした犬にマイクロチップを設置しました。
その際飼主様から『もし、迷子になって保健所に行った場合、ちゃんとリーダーで調べてくれるのでしょうか?』と質問されました。
以前の説明会では、保健所にはリーダーはあるけれども、どれくらいの動物をきちんと調べているかどうかは分からないとのことでしたので、直接保健所に連絡してみました。
保健所の方も忙しく、最初は担当の方が居ないとのことでしたが、すぐに対応してくれました。
現状は、凶暴な動物も多く、全ての動物を調べることは無理とのことでした。
しかし、鑑札を首輪につけるのが義務なので、鑑札がない動物は仕方がないような答だけはちょっと納得がいきませんでした...(実際首輪が抜けて居なくなるケースがほとんどですし、小型犬の首輪には付けにくい大きさです。)
以前、保護したダックスを警察に問い合わせしたときも、保護した方が北署に問い合わせると、そのような届出は受けていないと言われたのですが、実際の飼主様は南署に届けていて、警察間での情報の共有が行われていないことにも驚きました。
やはり、まだ公的な機関での動物の扱いは昔のままなのかもしれません。
ただ、保健所も警察署の方々も非常にお忙しいとは思います。
最近国会でもペット課税が問題になっていますが、もとは無責任に動物を捨てたり、処分しようとする人が増えていることが原因です。
そのなかで、本当に迷子になっている動物だけを見つけようとすることも難しいのだと思います。
近い将来、登録をした動物に鑑札を渡して首輪につけるといった時代遅れのことが廃止され、同じ費用でマイクロチップを設置するように義務づけになれば、かなり状況は改善するのではないかと思います。