[ テーマ: 日記 ]
2009年11月25日08:34:36
今月新屋島水族館で生れたマナティーの赤ちゃんが亡くなってしまったそうです。
お母さんの母乳が上手く出なかったようで、スタッフの皆さんが24時間体制で3時間おきに人口哺乳を続けていたそうです。
水中での哺乳など本当に大変だったと思いますが、今回の貴重な経験がまたつぎの赤ちゃんへつながっていくのだと思います。
それにしても小さいマナティーの赤ちゃんを一度見てみたかったです。残念。
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2009年11月23日22:03:29
今日は天気も良く、『こどもの国』で子供たちと自転車に乗ったり、外でご飯を食べると本当に気持ち良かったです。
ただここのところ大分寒い日が続いています。
そして例年寒くなってくると多くなるのがおしっこの問題です。
今日は休診日でしたが、おしっこが出なくなったという猫の診察が数件ありました。
飼い主様がおしっこが出ていないのでは?と思ったとき、実際の状態は大きく2つに分かれます。
1つは尿道がつまってしまい本当におしっこが出せない尿閉状態。
尿道が細いオスに多く、この状態が続くと数日で亡くなってしまう危険が出てくるため、早急に閉塞を解除してあげなければいけません。
2つ目はおしっこがつまって出ていないのではなく、おしっこをしっかり溜めることができずに頻尿になっている場合。
おもに膀胱炎の症状で、すぐに命にかかわるという状況ではありませんが、オスの場合は尿閉になるリスクもあるので注意が必要です。
今日も1件は完全な尿閉状態だったので麻酔下で尿道カテーテルを通してしばらく入院治療となりました。
何度もトイレに行ったり、一回のおしっこの量が少なくなるというのが初期症状なので、少しトイレの様子に注意してあげてください。
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2009年11月21日22:01:29
先ほど時間外診察依頼のお電話がありましたが、非通知でしかも留守電のメッセージにも電話番号が入っていないためこちらから連絡の取りようがありません。
どうなったのかなぁと心配だけが残ってしまい落ち着きません。
非通知でかかってきた電話に出るという人を僕の周りでは見たことがないので、非通知設定にしている人は何の目的で設定しているのかいつも不思議に思います。
どちらにしてもこちらとしては対応のしようがありませんのでご注意ください!
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2009年11月21日21:54:00
先日獣医師会の式典でクレメントホテルに出かけた時にロビーに飾られていた立派なクリスマスツリーを見てもうそんな季節かぁと思うと同時に、今年こそは子供たちにツリーを買ってあげようと決めました。
じつは去年までは毎年雑誌の付録の紙のツリーでそれなりに満足してくれていました。
どうせ買うなら長く使えるもの、準備が面倒じゃないもの、当然飾ってかわいいものということで以前何かの雑誌で見た木製のクリスマスツリーがずっと気になっていたのでネットで探して購入しました。
高さ約50cmのクリスマスツリーです。
手作りで丁寧に作られていて、オーナメントの一つ一つがすごくかわいいです。
子供にとってはきらきら光るツリーの方がうれしいかもしれませんが、親の趣味を優先してしまいました。
さっそく長女は『クリスマスツリーを飾ったのでおうちに遊びに来てください』とサンタさんへ手紙を書いていました。
今回お世話になったのは滋賀県の『里のみのる工房さん』です。
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2009年11月19日20:28:00
今日は小豆島の寒霞渓に紅葉狩りに行ってきました。
朝早くに出かけましたが、フェリーで高松を出発したころはあいにくの曇り空。
出航してすぐにいつもとは違った角度からの屋島が楽しめました。
『長崎の鼻』は予備校時代に友達と良くでかけた思い出の場所です。
ケーブルカーでの空中散歩は5分ほどでしたが、子供たちも大喜びでしたし、見事な眺めに大満足。
ケーブルカー乗り場には番犬の『じろう』。
メチャクチャおとなしくてきれいな柴犬でした。
展望台からの眺めです。
大分空が晴れてきて、瀬戸内海がきれいです。
帰りに寄った『オリーブ公園』
空は快晴、芝生に立派なオリーブの木と青い海。
最高に気持ちよかったです。
最後に『エンジェルロード』
干潮時には向こうの島まで砂浜がつながるそうです。
子供たちは初めての海ということもあって大はしゃぎ。
想定外に靴やズボンがビショビショになってしまい帰りが大変でしたが、楽しい小旅行となりました。
それにしても疲れました...
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2009年11月17日21:46:00
今日はいつもとは別の意味でプレッシャーのかかる手術がありました。
手術はハムスターの腫瘤切除。
左脇に直径1cmほどのしこりがあります。
ハムスターの手術のなかではそれほど難しい手術ではないのですが、体が小さいため麻酔管理も難しく、術中・術後に亡くなってしまうこともあるため、犬や猫に比べていつも神経を使います。
ハムスターは小さなお子さんに大切に飼われていることが多く、しかも今回は以前取材を受けた子供向け新聞が少し前に学校で配布されたそうで、午前中のお預かりのときに『お迎えのときに娘が先生に会うのをすごく楽しみにしています。』とのお母さんの言葉にかなりいつもよりプレッシャーを感じてしまいました。
とりあえず無事元気にお返しすることが出来て一安心。
それにしても今日は本当に寒い一日でした...
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2009年11月16日08:33:00
昨晩遅くに『犬が抱っこをしていて落としてしまってから調子が悪い』との電話。
良くあるケースですが、飼主様の様子からしてかなり状態が深刻そうなので、急いで受診してもらいました。
最悪のケースを考え、急いで麻酔器、気管チューブ、血管確保の準備をして待っていたのですが、来院時にはすでに心肺停止状態。
すぐに気管挿管をして、心臓マッサージをしたのですが反応がありません。
動物医療において心肺停止状態で受診された場合、助けてあげれることはほとんどありません。
飼主様は亡くなってしまった事をどうしてもすぐには受け入れられない様子でしたが、かける言葉も見つからず無力感を感じました。
心肺蘇生を諦めずどこまで続けるべきかという点はいつも判断の難しい問題です。
最初に抱っこしていて落としてしまうことは良くあるケースだと書きましたが、実際抱っこの状態やテーブルから落ちてしまって足を痛がっていたり、元気が無いから診て欲しいという電話が非常に多いのです。
とくに肩抱きをしている飼主様には診察時にはなるべく注意させてもらうのですが、チワワやトイプードルのトイ犬種の場合は骨折や今回のケースなど取り返しの付かない事態になりかねません。
日頃から動物の安全な抱き方について、とくに小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では一度本などを参考して話し合っていただくと良いと思います。
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2009年11月14日21:42:00
今朝の四国新聞の一面には我が家にとってのビッグニュースが載っていました!
一昨日行ったばかりの『新屋島水族館』でマナティーのニールとベルグに昨日赤ちゃんが生まれたとのニュース。
一昨日はいつもにもまして動かないなぁと思っていると、息子が『かばさん、ねんね!』と連呼するので、『ちゃうちゃう』と言いながらマナティーの説明をしたところでした。しかしまさかお腹に赤ちゃんがいたとは予想もできませんでした。
記事によると沖縄県の『沖縄美ら海水族館』に次いで国内2施設目の貴重なケース。
現在の動物園や水族館にとっては希少動物の繁殖は大きな役割の一つ。
無事元気に育ってほしいですし、今後のマナティーの繁殖に貴重なデータになると良いですね。
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2009年11月12日21:44:19
昨日までの雨も上がり、我が家の定番『新屋島水族館』へ出かけました。
夏に行ったときに元気がなかったトドが心配だったのですが、癌で亡くなったらしく、イルカも1頭亡くなったのでちょっと寂しかったです。
ですが、大きなアシカのオスや亡くなったイルカとは別のイルカのコンビ、アザラシなど今までにはない新しいショーも見れて楽しかったです。
今日は空いていたのでアシカやイルカに触ることができて娘も満足そうでした。
イルカは間近で見ると本当にやさしい目をしていました。
屋島も大分紅葉が色付いていましたが、来週は紅葉狩りにでも行ってみたいですね。
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2009年11月11日21:43:37
昨晩は『人獣共通感染症:コリネバクテリウム・ウルセランス』についての講習会に出席してきました。
コリネバクテリウム・ウルセランスとはジフテリアに良く似た症状(発熱・咽頭痛・扁桃に偽膜形成)を引き起こす人獣共通感染症で、国内6例目の人の患者さんが今年静岡県で発生し、その後の環境調査で飼育猫からも同じ菌が確認されました。
ちなみにジフテリアについてはこちら(国立感染症研究所HP)を参照ください。
かつては日本国内でも多くの方が亡くなる病気でしたが、3種混合ワクチン(ジフテリア・百日咳・破傷風)の効果もあって現在はほとんど発生がありませんし、適切な治療により死亡するリスクの低い病気となっています。
現在6例の国内の人でのコリネバクテリウム・ウルセランスの発症例のうち、いくつかのケースで動物との接触が多い方に発生が認められることから、このたび国立感染症研究所と香川県の動物病院が協力して実態調査が行われることになりました。
屋内飼育の猫や犬ではまず心配ないと思いますが、屋外飼育の猫や犬で鼻水などの症状がひどい場合は一度当院もしくはかかりつけの動物病院にご相談ください。
コリネバウテリウム・ウルセランスについてはこちら(厚生労働省のHP:下の方に記載があります)を参照ください。
このように世の中にはまだまだ多くの感染症が存在し、ウイルスや細菌の研究、ワクチンの開発などによってなんとか発生を抑えているものもたくさんあります。
感染者がいなくなったからといってワクチン接種を受けない人が増加すると、その感染症に対する免疫を持っていない人が増え、結果として感染者が増加してしまう事もあります。
動物でも同じことが言えますので、まずは犬の狂犬病のワクチンは必ず接種してあげてくださいね。