[ テーマ: 病院 ]
2009年11月17日21:46:00
今日はいつもとは別の意味でプレッシャーのかかる手術がありました。
手術はハムスターの腫瘤切除。
左脇に直径1cmほどのしこりがあります。
ハムスターの手術のなかではそれほど難しい手術ではないのですが、体が小さいため麻酔管理も難しく、術中・術後に亡くなってしまうこともあるため、犬や猫に比べていつも神経を使います。
ハムスターは小さなお子さんに大切に飼われていることが多く、しかも今回は以前取材を受けた子供向け新聞が少し前に学校で配布されたそうで、午前中のお預かりのときに『お迎えのときに娘が先生に会うのをすごく楽しみにしています。』とのお母さんの言葉にかなりいつもよりプレッシャーを感じてしまいました。
とりあえず無事元気にお返しすることが出来て一安心。
それにしても今日は本当に寒い一日でした...
[ テーマ: 病院 ]
2009年11月16日08:33:00
昨晩遅くに『犬が抱っこをしていて落としてしまってから調子が悪い』との電話。
良くあるケースですが、飼主様の様子からしてかなり状態が深刻そうなので、急いで受診してもらいました。
最悪のケースを考え、急いで麻酔器、気管チューブ、血管確保の準備をして待っていたのですが、来院時にはすでに心肺停止状態。
すぐに気管挿管をして、心臓マッサージをしたのですが反応がありません。
動物医療において心肺停止状態で受診された場合、助けてあげれることはほとんどありません。
飼主様は亡くなってしまった事をどうしてもすぐには受け入れられない様子でしたが、かける言葉も見つからず無力感を感じました。
心肺蘇生を諦めずどこまで続けるべきかという点はいつも判断の難しい問題です。
最初に抱っこしていて落としてしまうことは良くあるケースだと書きましたが、実際抱っこの状態やテーブルから落ちてしまって足を痛がっていたり、元気が無いから診て欲しいという電話が非常に多いのです。
とくに肩抱きをしている飼主様には診察時にはなるべく注意させてもらうのですが、チワワやトイプードルのトイ犬種の場合は骨折や今回のケースなど取り返しの付かない事態になりかねません。
日頃から動物の安全な抱き方について、とくに小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では一度本などを参考して話し合っていただくと良いと思います。
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2009年11月14日21:42:00
今朝の四国新聞の一面には我が家にとってのビッグニュースが載っていました!
一昨日行ったばかりの『新屋島水族館』でマナティーのニールとベルグに昨日赤ちゃんが生まれたとのニュース。
一昨日はいつもにもまして動かないなぁと思っていると、息子が『かばさん、ねんね!』と連呼するので、『ちゃうちゃう』と言いながらマナティーの説明をしたところでした。しかしまさかお腹に赤ちゃんがいたとは予想もできませんでした。
記事によると沖縄県の『沖縄美ら海水族館』に次いで国内2施設目の貴重なケース。
現在の動物園や水族館にとっては希少動物の繁殖は大きな役割の一つ。
無事元気に育ってほしいですし、今後のマナティーの繁殖に貴重なデータになると良いですね。
[ テーマ: 日記 ]
2009年11月12日21:44:19
昨日までの雨も上がり、我が家の定番『新屋島水族館』へ出かけました。
夏に行ったときに元気がなかったトドが心配だったのですが、癌で亡くなったらしく、イルカも1頭亡くなったのでちょっと寂しかったです。
ですが、大きなアシカのオスや亡くなったイルカとは別のイルカのコンビ、アザラシなど今までにはない新しいショーも見れて楽しかったです。
今日は空いていたのでアシカやイルカに触ることができて娘も満足そうでした。
イルカは間近で見ると本当にやさしい目をしていました。
屋島も大分紅葉が色付いていましたが、来週は紅葉狩りにでも行ってみたいですね。
[ テーマ: 病院 ]
2009年11月11日21:43:37
昨晩は『人獣共通感染症:コリネバクテリウム・ウルセランス』についての講習会に出席してきました。
コリネバクテリウム・ウルセランスとはジフテリアに良く似た症状(発熱・咽頭痛・扁桃に偽膜形成)を引き起こす人獣共通感染症で、国内6例目の人の患者さんが今年静岡県で発生し、その後の環境調査で飼育猫からも同じ菌が確認されました。
ちなみにジフテリアについてはこちら(国立感染症研究所HP)を参照ください。
かつては日本国内でも多くの方が亡くなる病気でしたが、3種混合ワクチン(ジフテリア・百日咳・破傷風)の効果もあって現在はほとんど発生がありませんし、適切な治療により死亡するリスクの低い病気となっています。
現在6例の国内の人でのコリネバクテリウム・ウルセランスの発症例のうち、いくつかのケースで動物との接触が多い方に発生が認められることから、このたび国立感染症研究所と香川県の動物病院が協力して実態調査が行われることになりました。
屋内飼育の猫や犬ではまず心配ないと思いますが、屋外飼育の猫や犬で鼻水などの症状がひどい場合は一度当院もしくはかかりつけの動物病院にご相談ください。
コリネバウテリウム・ウルセランスについてはこちら(厚生労働省のHP:下の方に記載があります)を参照ください。
このように世の中にはまだまだ多くの感染症が存在し、ウイルスや細菌の研究、ワクチンの開発などによってなんとか発生を抑えているものもたくさんあります。
感染者がいなくなったからといってワクチン接種を受けない人が増加すると、その感染症に対する免疫を持っていない人が増え、結果として感染者が増加してしまう事もあります。
動物でも同じことが言えますので、まずは犬の狂犬病のワクチンは必ず接種してあげてくださいね。
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2009年11月10日18:31:12
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2009年11月8日18:57:27
今日は午後からクレメント高松で開催された『県獣医師会創立60周年記念式典』に出席の為、11時過ぎから診察が奥さん1人になってしまった為、ご迷惑おかけしました。
式典には県知事さんや多くの県・市会議員の方たちも出席していて、少し格調高い雰囲気でした。
戦後の食糧難の時代から高度成長期にかけて安全な食糧確保のため、また多くの伝染病などと戦ってきた大先輩獣医師の方々が表彰されていました。
今となっては『獣医師=動物病院の先生』というイメージが皆さんには一般的かもしれませんが、獣医師の役割は多岐に渡り、皆さんの日々の安全な暮らしの陰には多くの獣医師の努力があります。
今回の式典でも他の業種で活躍されている獣医師の方たちを見ることで、僕なりにそういう当たり前のことを思い出させてもらうよい機会になりました。
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2009年11月6日07:48:14
昨日は休診日だったので、午前中は子供たちと『公渕公園』に出掛けて、走り回り、午後は子供たちがぐっすり昼寝をしてくれている間に、楽しみに録画していたワールドシリーズ観戦。
松井選手の大活躍に大興奮でしたが、とくに3打席目のフェンス直撃の後の大歓声と2塁ベース上で表情1つ変えずにたたずむ姿に久しぶりに涙が出そうになりました。
同い年であることと、松井選手に関する色々な本を通じてここ5年くらいは野球ファンというよりも松井秀喜ファンとなっていました。
WBCのイチロー選手も凄かったですが、最後にワールドシリーズMVPとはスポーツが生み出すドラマには、リアルなだけに映画や小説の世界にはない感動がありますね。
話は変わりますが、感動に浸っていると前日に引き続き保育所から連絡があり結局娘のクラスは学級閉鎖になってしまいました。
今朝の朝刊ではアメリカで猫からも新型インフルエンザが検出されたそうです。
我が家の方針としては感染はどうしても防げないだろうから(というよりすでに感染している?)、発症させない為に、しっかり食べ、適度に運動し、しっかり寝ようということに決定!
家族の中で最も発熱しやすいのが僕なので、昨日は何年振りかに9時間も寝てしまいました。
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2009年11月4日22:25:55
今日お昼の手術後に休憩をしていると保育所から電話が...
保育所からの電話の場合は大抵子供の体調が悪くなったときですが、今回は娘のクラスのお友達に新型インフルエンザが出てしまったとのこと。
クラスで2名の患者が出てしまうと登園自粛となってしまいます。
今回はまだ一人ではあるものの我が家では奥さんが妊娠中とのことで今週いっぱいはお休みしてくださいとのことでした。 困りました...
先週は甥っ子も新型インフルエンザだと診断されましたし、先月末頃から身近な所でも感染者が急増しているかんじですね。
報道などでは死亡例も増えているようで本当に恐怖ですね。
難しいとは思いますが、なんとか平和に収束に向かっていってほしいものです。
[ テーマ: 日記 ]
2009年11月3日16:56:00
今日は『まんのう公園』でしつけ教室が催されていて、獣医師の飼育相談コーナーのお手伝いに行ってきました。
天気は良かったものの風が冷たく寒かったです。
午前と午後の2部に分かれているものの、大勢でのしつけ教室はなかなか難しいなぁという印象でした。
でもこういったイベントに参加される飼い主様はみんな動物に対する意識の高い方が多く、まんのう公園の広い芝生の広場で犬と家族が楽しんでいる様子がなんとも微笑ましかったです。