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2010年3月8日22:48:51
先日無事自宅で生まれた仔犬はミニチュアピンシャー。
出産の次に問題になるのが断尾をするかどうかということ。
当院で断尾を行うことの多い他の犬種としてはプードル、ヨーキー。
今日断尾予定で来院されましたが飼い主様は悩まれていたので今日は延期。
断尾は必要かどうか?という事ですが、もちろん犬にとって本来必要なものではありません。
ですからしっぽが長いことも個性と受け入れてもらえるのであればそのままにしてあげていてほしいというのが僕の意見です。
ただ僕は断尾=動物虐待とまでは思っていませんし、飼い主様の希望があれば当院では断尾を行っています。
生後数日の仔犬であっても痛くない訳が無いので、そのことは十分考えてもらいたいものです。
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2010年3月6日22:15:04
今日3月6日は『啓蟄』。
虫たちが春を感じて土の中から出てくる日。
2月末の暖かい日が続いた頃から、ノミやダニの患者さんが増えています。
今日も目の上にデキモノが・・・というチワワ、良く見るとマダニでした。
チワワやプードルなどは比較的ダニとは無縁のイメージがあるかもしれませんが、草むらや公園でついてしまう事もあります。
それにしても昔の人の季節への感覚は本当に素晴らしいものです。
皆さんそろそろノミ・ダニ予防を意識しはじめてあげてください。
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2010年3月5日23:00:30
小さいトイプードルだったので、こんなものでも最悪の場合腸閉塞を起こす可能性があります。
今回のケースはゴミ箱をあさってしまっての結果。
フタ付きのゴミ箱にすることもお勧めします。
この数日いつ出産するのかと心配していた患者さんが先程無事出産の知らせがありました。
自宅待機状態だったスタッフも一安心。
とても小さいお母さんだっただけに本当にうれしい知らせでした。
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2010年2月27日19:30:10
今日のお昼のことですが、予定していた手術が終わる頃に交通事故の犬の急患。
僕はまだ手が放せない状態だったので、奥さんが対応してくれました。
飼主様によると駐車場から車を出すときに轢いてしまったかもしれないとの事。
腰椎や骨盤の骨折は無いのですがショック状態。
X線検査では膀胱が確認できません。
膀胱破裂は事故で良く起こります。
膀胱造影を行い膀胱の無事は確認できたのですが、超音波検査で膀胱周囲にもわずかに液体の貯留を確認。恐らく出血。
胸の状態も悪かった為、飼主様と相談し、すぐに手術はせずにショックの治療を行い経過を見ることにしましたが、残念ながらお預かりして2時間後には亡くなってしまいました。
今回のような事故のケースは意外と良く起こります。
ご家族にとっても本当につらいことだと思います。
自宅の車庫近くで動物を飼っている場合は十分気をつけてあげてください。
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2010年2月22日21:42:00
今日までホテルでお預かりしていた患者さんのそれぞれの飼主様から頂いたお土産。
同じ日に沖縄と北海道のお土産を頂くことも珍しいですね。
それにしても今回お預かりしていたダックスは冷や汗ものでした。
以前ペットショップさんで爪切りをしてもらっていた時に発作が起こったことがあるとは聞いていましたが、その時以外では全く発作を起こしたことが無かった為、てんかんの治療も行っていませんでした。
そして今回、お預かりしてケージに入れたときはまだ落ち着いていたのですが、お水をあげようとケージのドアを開けた途端発作を起こし、その後もちょっとした刺激で発作を繰り返す為、鎮静剤や麻酔薬による救急処置でなんとか発作をコントロールしました。
数日前からは抗てんかん薬の投与だけでなんとか発作は起こらなくなりました。
とにかく無事お返しできてとりあえず一安心でした。
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2010年2月21日19:53:36
今日はスタッフの誕生日。
ささやかながら病院からのプレゼントです。
いよいよ平成元年生まれの世代に突入。
なんとかコミュニケーションをとろうと頑張ってはみるものの、音楽・映画・テレビ番組などありとあらゆる面で世代ギャップを感じる今日この頃です。
誕生日は子供の頃は親が子供の成長に感謝してお祝いするものですが、大人になれば逆にその日一番頑張ってくれたお母さんに感謝する日ですね。
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2010年2月10日20:07:33
今日の夕方に生後2ヶ月の仔犬が咳を主訴に受診。
体温を測定したときに糞が軟らかかったので糞便検査をすると大量の糞線虫と呼ばれる寄生虫に加え、ジアルジアと呼ばれる原虫、さらに細菌もかなり増えてしまっている状態。
糞線虫は比較的珍しい寄生虫で咳の原因にもなります。
この季節に仔犬が咳で受診すると感染症を考え抗生物質などで治療することが多いので、糞線虫の存在に気がつくことが出来てよかったです。
まだ購入して5日しかたっておらず、便の中にこれだけのいろいろなものが重複して寄生しているので子犬が育った環境はあまり良くないのかもしれません。
ペットショップさんではなくイベント会場のようなところで購入されたそうです。
糞線虫は人にも寄生する可能性がありますので、仔犬の扱いには注意が必要です。
最近仔犬を購入された方でおなじ会場で購入した方がいらっしゃいましたら、早急に動物病院で検査を受けるよう教えてあげてください。
今回の仔犬はチワワ×トイプードルでまだ体重が500g しかありません。
下痢や咳が悪化し食欲が低下するとすぐに危険な状態になります。
すぐに薬が効いて早く治ると良いのですが・・・
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2010年2月9日22:37:00
(株)竹内さんからたくさんのブランケットを頂きました。
数に限りがありますが、来院してくださった方にプレゼントさせていただいておりますので是非お使いください。
ただ、昨日のブログでも書いたようなこともありますので、動物用としてお使いになる場合は十分ご注意ください。
でも今日はすごく暖かかったですね...
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2010年2月8日21:10:00
今日のお昼は当院にしては時間のかかる手術が2件あったため、午後の診察が遅れてしまいご迷惑おかけしました。
検査で腸内異物が確認され開腹手術を行いました。
かなり腸の色が悪くなっています。
摘出した異物です。
タオルのようなものでした。
腸の一部が穿孔を起こしそうなほど痛んでいた為、腸切除を行いました。
今回のような異物のケースを『ヒモ状異物』と呼び、異物の中で最も危険なものです。
硬い固形の異物だとそれが詰った部分がダメージを受けますが、ヒモ状異物の場合は広範囲にダメージが及ぶ為、なかには大部分の腸を切除が必要になるケースもあり危険です。
腸切除は免れたとしても、何箇所も腸切開を行い、異物を切断しながら摘出しなければなりません。
一般的に異物がある場合は嘔吐がありますが、今回は下痢と食欲不振だけだったため異物を確認し手術を行うのに1日遅れてしまいました。
この季節は寒いだろうと犬小屋に敷物を敷いてあげている事が多いと思いますが、日頃からいろいろなものを食べてしまう習性のある子の場合は十分気をつけてあげてください。
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2010年2月5日21:38:13
知らなかった・・・ではあまりにもかわいそうな仔犬が昨晩遅くに受診。
もう少しで2ヶ月になるダックスの仔犬のきょうだいですが体重が500gもない程痩せてしまっていて、ほとんど意識も無い状態でした。
飼主様は犬が生後約1ヶ月から離乳が始まることを知らなかったとのことで、ずっと母犬にまかせっきりだったそうです。
もちろん母親が全部世話をして育てるケースもあると思いますが、授乳期にはおっぱいが飲めていない仔犬がいないか、元気があるかどうか、体重がちゃんと増えているかは、飼主様が確認して欲しいものです。
明け方近くになってようやく意識も戻ってきて、少しずつ口から食べ物を受け付けるようになったものの、まだまだ危険な状態です。
最近はものすごく基本的なことでの相談や質問を受けるケースも増えています。
分からないことはもちろんどんどん質問してくれた方が良いのですが、本来は飼い始める前に動物についての最低限の勉強はしておくべきだと思います。
とくにお子さんがいらっしゃるご家庭などでは家族みんなで動物のことを勉強することは素敵なことだと思いますので、是非1冊は飼育書を用意してください。