[ テーマ: 病院 ]
2009年12月26日08:32:00
ペットショップさんで購入した仔犬の検診時に確認するようにしていることの1つに食餌内容があります。
というのもペットショップさんから指示された量があまりにも少なすぎるケースがあるからです。
たとえば、生後2ヶ月前の仔犬にフード10粒を1日3回とか、カレースプーン何杯とか...。
最近では生後1.5月で体重350gのM.ダックスや生後5ヶ月なのに生後3ヶ月からずっと体重が850gのままのパピヨンなど栄養不良の仔犬が来院されました。
来院時は沈鬱で仔犬特有の元気さが感じられません。
そしてどちらもフードの量があまりにも少ない。
ゆっくりフードの量を増やすだけでどんどん元気になっていきます。
もちろん今後生まれつきの病気の可能性についても詳しく確認する必要はありますが、とりあえず僕はフードの量を粒数で考えたことはありません。
できればデジタル表示のキッチンスケーラーを用意してフードはグラム数を量ってあげることと成長期には定期的な体重測定を行い体重の増加を確認することが理想だと思います。
フードの量や回数について、また食が細くて悩んでいるなどありましたら是非獣医師にご相談ください。
[ テーマ: 病院 ]
2009年12月25日22:19:21
今日長い間通院していた老猫が自宅で息を引き取りました。
春の段階でクレアチニンの数値が約10.0と腎臓の状態がかなり悪く、当初は入院治療も考えましたがどうしても暴れるためお預かりしての点滴治療は困難。
仕方なく通院点滴のみの治療を開始。
最初は1週間もつかどうかと思っていました。
なんとかご飯を食べさせたりしているうちにちょっとずつ自分で食べ始めてくれ、夏には20歳の誕生日も迎えることができ、その後も色々ありましたがつい1週間前までずっと元気に頑張ってくれました。
飼い主様も亡くなったことを笑顔で報告に来てくれました。
もちろん20年も一緒に過ごした動物がいなくなったのですからさびしいと思いますが、ここまで大往生だと気持ちも少しは救われますね。
本当にお疲れさまでした...
[ テーマ: 病院 ]
2009年12月19日17:58:50
[ テーマ: 病院 ]
2009年12月18日20:22:00
『会陰尿道ろう』という言葉は飼主様には聞き慣れない言葉だと思います。
この季節に多いオス猫の尿路閉塞に対して一般的に最終手段となる手術名です。
ペニスの先端近くの尿道が最も細く閉塞を起こしやすい為、尿道を奥の太いところまで切開し、本来の陰嚢付近に新しく太い尿道口を作ります。
当院ではどうしても尿道の閉塞が解除できない場合や内科治療に反応せずに何度も閉塞を繰り返す場合にのみ実施します。
以前は多く行われていた手術のようですが、近年は食餌療法によって手術にまで至るケースは少なくなりました。
当院ではそれ程頻繁に行う手術ではないのでちょっと疲れました。
[ テーマ: 病院 ]
2009年12月16日21:12:00
[ テーマ: 病院 ]
2009年12月12日21:22:48
今日は緊急の手術もありちょっとヘトヘトな一日でした。
それにしても寒くなって連日おしっこの病気が増えています。
今日の尿路閉塞の猫は血液検査の結果でクレアチニンが20.0 mg/dL !!!
ものすごくつらかったと思いますが、良くここまでがんばってくれました。
なんとか元気にお家に帰せるようにがんばります。
とくにオス猫で『そういえばうちの猫最近何度もトイレに行っているなぁ』という気がしている飼主様は、なるべく早く尿検査を受けさせてあげてください。
[ テーマ: 病院 ]
2009年12月9日18:41:28
先週は帝王切開が続きましたが、今回は犬の膀胱結石が昨日今日と続きました。
膀胱内に1個だけ結石があります。
1年前から分かっていたようで、他院にて専用のフードを続けていたそうですが、僕の経験的にはこのサイズの結石は手術で取ってあげたほうが良いと思うので手術で摘出しました。
1cmくらいの松ぼっくりのような結石なのでシュウ酸結石っぽいのですが正確には分析結果待ちです。
今日の患者さんの方が大変です。
分かりにくいですが尿道内に結石が詰ってしまっていました。
この結石を膀胱内に押し戻すことがまず大変でした。
膀胱内には他にもたくさんの小さな結石が出来てしまっています。
1個でも取り残すと大変ですが、なんどもカテーテルから生理食塩水をフラッシュしながら全部摘出できました。
昔結晶が出ていると病院で言われたけど調子がよさそうなので長い間そのままにしているという飼主様がけっこうたくさんいらっしゃいます。
結石=結晶とも限りませんが、気になる方はぜひ一度病院で検査を受けさせてあげてください。
[ テーマ: 病院 ]
2009年12月7日22:05:58
本日脾臓の摘出術を行ったシーズーに出来ていた脾臓の腫瘤です。
先日定期的に悪化する耳の治療の為に来院した際にお腹を触ることで異常に気づきました。
飼主様はあまりにいつもと様子が変わらないだけにショックも大きかったと思います。
ただ脾臓の腫瘤は大きいから悪いものとは言えません。
院内の検査では少し気になる細胞が出ていますが、病理組織検査の結果が悪くないことを祈るのみです。
いつもと同じ症状で受診される患者さんの場合に、どうしてもそこだけを診て終わりにしてしまうことがあります。
あらためて話すことの出来ない動物を相手にしているだけに、全身をしっかり診察することの大切さを思い出させてくれました。
[ テーマ: 病院 ]
2009年12月6日21:16:28
当院でお預かりしているこの子の里親さんが無事決定しました。
ありがとうございました。
[ テーマ: 病院 ]
2009年12月6日08:35:00